東京電力は、電力需要がピークとなる夏場の昼間の電気料金を高めに設定するなど新たな家庭向け料金プランを導入する方針を固めた。 利用者にピーク電力の抑制を促し、電力不足を避ける狙いだ。今後の経営方針をまとめた総合特別事業計画に盛り込んでおり、7月にも実施したい考えだ。 東電は、家庭向け電気料金を10・3%程度値上げする方針で、週内にも経済産業省に申請する。新料金プランは、午後1時頃から4時頃までの電気料金を他の時間帯より割り増す一方、夜間の料金を安めに設定し、値上げに対して利用者の理解を得たい考えだ。 東電の新社長に内定した広瀬直己常務は8日の記者会見で、「いくつかの(料金プランの)選択肢を示し、(利用者の)値上げの負担を少しでも軽減できるようにしていきたい」と話した。