米国グーグルはGoogle Apps Marketplaceをローンチした。Google Apps Marketplaceはこれまで数年の間グーグルが開発した数々のアプリケーションプラットフォームがベースとなり、それらのAPI群を利用して企業向けSaaSサービスプロバイダーやISV's(Independent Software Developers)などのサードパーティーが独自サービスを開発、販売できる統合プラットフォーム(PaaS)である。 Google Apps Marketplaceで提供されるアプリケーションは、プロダクトとサービスの2つのタイプが用意されている。ここで注目するのはサービスのプラットフォームである。Google App Engineがコンシューマー向けサービスのPaaSと位置づけられるのであれば、Google Apps Marketplaceは企業向けアプリケーショ
ASP(Application Service Provider)からSaaS(Software as a Service)、そしてクラウドコンピューティングへ。コンピュータ・リソースやアプリケーションをネットワーク経由でサービスとして利用する形態は、IT業界の中では長い間、いつか来る道と認識されていた。それを表す言葉がこのように変遷するのは、実現が一筋縄では行かなかったことを表している。ITproのお薦め記事とともに、その軌跡を追う。 時代の分岐点 ITpro上でSaaSという言葉が初めて登場したのは、今から4年前。2006年4月25日のニュース「SAPジャパンmySAP CRMを“SaaS”形式で提供開始、1ユーザー月額8400円」である。文中には「SaaS(Software as a Service)とは、ほかのアプリケーションと連携できるASP(アプリケーション・サービス・プロバイ
~不況に関わらず2009年は前年比4.1%増、顧客確保を目的としたニーズが後押し~ 2010年03月02日 (詳細はこちら) 調査要綱 矢野経済研究所では、次の調査要綱にてCRM市場に関する調査を実施した。 1.調査期間:2009年12月~2010年2月 2.調査対象:国内CRMパッケージベンダー(7社) 3.調査方法:当社専門研究員による直接面談 <CRM(Customer Relationship Management)パッケージとは> 企業が顧客管理や顧客サービス向上を行うためのシステムをさす。 調査結果サマリー ◆ 不況に関わらず成長を維持、2009年のCRM市場は前年比4.1%増の173億円 2009年のCRMパッケージライセンス市場は、前年比4.1%増の173億円であった。不況によって成長スピードの減速を余儀なくされたとはいえ、業務アプリケーションへの投資が削減され
2010/03/02 日本IBMは今年7月に、同社コラボレーション製品のSaaS版である「Lotus Live」で、パートナーにAPIを公開する。これによりLotus Liveと、パートナーが構築・稼働する付加価値アプリケーション/サービス、さらにはユーザー企業社内のLotus Notes/Dominoなどとの連携によるハイブリッドなコラボレーション・システムの利用を促進する。「Lotus Live Design Partnerプログラム」に参加のパートナーは先行して、6月末までにAPIを利用可能になる。 これは日本IBMが2月25日に実施したロータス事業部の2010年戦略発表で説明したもの。日本IBM ソフトウェア事業 Lotus事業部長 三浦美穂氏は、日本ではクラウドに対する関心が比較的高く、クラウドサービスを1つのきっかけとして新しいコラボレーションをユーザーに活用してもらいたいと話
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 矢野経済研究所は3月2日、国内の顧客情報管理システム(CRM)ベンダー7社を対象に調査し、CRM市場動向をまとめた「CRM市場動向に関する調査結果 2010」を発表した。 調査によれば、2009年のCRM市場は、前年比4.1%増の173億円と不況で減速を余儀なくされている。だが、統合基幹業務システム(ERP)パッケージなどほかの業務アプリケーションへの投資が削減される中で堅調に伸び、数少ない成長分野となっているという。 CRM市場成長の理由のひとつとして、オンデマンド型CRMの高成長を挙げている。SaaSは初期コストをかけずに小規模でもトライアルとしてスタートできるため、CRM利用の裾野が広がっているという。クラウドコンピューティングや
「他社と違い、クラウドの料金体系を明示している」セールスフォース宇陀社長 セールスフォース・ドットコムへの公開質問状(クラウド編、第1回) 月刊ビジネス誌『日経情報ストラテジー』と東京コンサルティングが共同で事務局を務める「オールジャパン競争力強化実行委員会」は、情報システムユーザー企業のCIO(最高情報責任者)が、情報システム提供企業に対して抱く疑問を「CIO公開質問状」として質問した。クラウドサービスを提供するIT(情報技術)ベンダー主要8社が公開質問状に回答した。本記事では、セールスフォース・ドットコム宇陀栄次・代表取締役社長が、「クラウド」に関する疑問に回答する。 質問1:「クラウド」の定義 Q:貴社における、対外的に公表している「クラウド」「クラウド・コンピューティング」の定義について確認したい。 A:一般消費者向けのウェブ技術を、法人向けに価格と品質を明示して提供すること。 技
2010/02/18 オープンビジネスソフトウェア協会は、経済産業省が2月16日に事前公開した「経済産業省アイディアボックス」の開発と運用を受託したことを発表した。オープンソースの顧客管理ソフトウェア「SugarCRM」をベースに開発したシステムとなっている。 経済産業省アイディアボックスは、IT政策に関する意見を広く受け付ける場として開設される、オンラインの投稿・議論の場だ。同省ではこれを「国民参加型のネット審議会」と位置付け、2月23日に正式公開予定となっている。なお、同様の目的で2009年10月から11月にかけて設置された「電子経済産業省アイディアボックス」(旧アイディアボックス)には、約1カ月の間に1706件のアイデアやコメントが寄せられていた。 新アイディアボックスでは、OpenIDに対応することにより、mixiやGoogle、Yahoo! Japanおよびlivedoorのアカ
Visual Process Managerには、以下の4つの機能が備わっています。 ドラッグ&ドロップのユーザーインターフェイスでアプリケーション開発を行う「Process Designer」 特定の手順に沿った操作画面(ウィザード画面)を開発できる「Wizard Builder」 開発したビジネスプロセスのアプリケーションを展開する前にシミュレートするための「Process Simulator」 実行エンジンとなる「Real-time Process Engine」 開発環境もクラウドの中へ クラウドをプラットフォームとするための開発ツールに力を入れているベンダとして、セールスフォース・ドットコムとマイクロソフトの2社はその筆頭に挙げられるでしょう。そして興味深いことに両社のアプローチは正反対です。 マイクロソフトは、これまで築いてきた開発ツールの強みとユーザーベースを最大限に活かすた
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 前回(枝を隠すなら森、データを隠すなら「雲」?--NRIセキュアに聞くクラウドのセキュリティ)は、情報セキュリティの観点からクラウドコンピューティングが抱える課題について考えた。今回は、クラウドによってリアルタイム性を獲得した開発基盤、いわゆるPaaSの価値について考えてみよう。 PaaSによってSaaSビジネスを大成功させているのがセールスフォース・ドットコムである。同社のシニア プリンシパル アーキテクトである内田仁史氏に、リアルタイムクラウドの価値について話を聞いた。 旧来のものと全く異なるアプリケーションアーキテクチャ Force.comと同様に、PaaSに分類されるクラウドの開発基盤としては、「Windows Azure」や「
止めるのは難しい、クラウドの非対称性を認識せよ 米アクセンチュア テクノロジーラボ チーフサイエンティスト キショア・スワミナサン氏 「クラウドコンピューティングは利用するのは簡単だが、利用を止めるのは難しい。この点を考えているだろうか」。米アクセンチュアの研究機関であるテクノロジーラボでチーフサイエンティストを務めるキショア・スワミナサン氏は、システム部門にこう疑問を投げかける。米国の最新事例を挙げながら、「クラウドの活用は複雑になっている」と同氏は分析する。(聞き手は、木村 岳史=日経コンピュータ編集長) 2009年から10年にかけての企業システムの分野のトレンドをどうみているか。 2009年はクラウドコンピューティングが浸透したのは間違いありません。10年はクラウドコンピューティングを利用する企業を取り巻く状況が、より複雑化するとみています。すでにいくつか問題が起こり始めている。 企
本研究所では、日本と海外のIT技術およびその利用方法を比較し、両者の間にある格差について考えている。IT業界に身を置いていると、つくづく疑問に感じることの一つに、人月計算の問題がある。今回は、グローバル化が進む中で、日本に限らず、世界に共通するプログラマに対する評価の格差について考えてみよう。 過日、久しぶりに会った日本のクライアントと話をしていて「あっ!」と思うことがあった。それは、「西野さんのところは1人月いくらですか?」と聞かれたことだ。確かに、作業を担当する人の時給から1カ月当たりいくらになるのかは計算できる。それが分かりやすいので、一般的に使われているのだろう。 会社を20歳そこそこで立ち上げたとき、発注元のある企業の部長さんから、「何人月くらいかかる?」と言われ、“キョトン”としてしまったことを今も鮮明に覚えている。私自身がプログラムを書けば3日だけど、普通の人がやれば1カ月く
クラウドで、モノが売れなくなる理由については、以前のブログで紹介したが、では、開発請負業務や開発、運用、保守などの準委任業務などのヒト・ビジネスは、どのような影響を受けるのだろうか。今日は、この点について考えてみよう。 * 「クラウドによるSIビジネスの3つの構造変化」という当初のタイトルを変更しました。内容には変更ないのですが、タイトルから意図がうまく伝わらないというご指摘があり、変更させていただきました。 ■ 大手元請企業は、中小の下請企業を使わなくなる 不況の継続とニューノーマルの広がりにより、お客様のコスト削減への関心は、これからも続くことが予想される。これに応えるために、大手元請各社は、グループ内での内製化とオフショア利用の拡大を加速させ、独立系の下請企業は、仕事量が減るものと予想される。 また、クラウド・システム(PaaSやIaaS)をプラットフォームとしたシステム開発や運用も
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます BMC Softwareは米国時間1月19日、「Remedy IT Service Management (ITSM) Suite」のSaaS版を発表した。このたび発表された「BMC Remedy ITSM Suite On Demand」は、ITILに準拠したBMC製の従来のプロセス管理ツールをベースに開発したもの。BMCは2009年11月にもSalesforce.comの提携し、BMC Service Desk ExpressをForce.comに対応させるなど、製品のSaaS対応を進めている。BMCのEnterprise Service Management担当プレジデントDev Ittycheria氏は「SaaS市場を慎重に観察
2010/01/20 「本来の市場規模からすると、多分ようやく100分の1に来たのではないか」。セールスフォース・ドットコム社長の宇陀栄次氏は1月18日、同社が都内で開催したパートナー向けカンファレンスで、日本におけるビジネスの進展についてこう話した。 セールスフォース・ドットコムが世界的に展開しているクラウドプラットフォーム・サービス「Force.com」のうえで、現在13万5000のアプリケーションが稼働していると宇陀氏は続けた。「半年前は7万5000だった。クラウド上でアプリケーションをつくるお客様が急速に増えてきた」。 宇陀氏は、いま起ころうとしているのはIT業界の構造変化だと話した。 「従来のやり方では、中小のパートナーは(大手SI業者の)サブコン、サブサブコンをやるという構造。これが大きく変わろうとしている。クラウドではいろいろな人の知恵が加わって、市場のニーズに合わせて柔軟に
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