ガートナー ジャパンのリサーチ部門は20日、国内の「サービスとしてのソフトウェア(SaaS)」市場規模予測をまとめたものを発表した。同市場は2010年から2013年にかけて年平均11.7%で成長し、2013年には427億円に達する見通しだという。 2008年から2009年にかけて、企業のIT予算が縮小される中、少ない初期コストで導入できるSaaSへの関心が高まり、利用率は2009年に31.2%まで上昇したとしている。今後は、アプリケーションの導入期間の短縮の他、商圏やビジネスモデルの変化にともなうシステムの拡張性と柔軟性へのニーズなどがSaaSの導入を後押しするとガートナーでは予測している。しかし一方で、ベンダーのマーケティング・キーワードとして多用されてきた結果、SaaSの定義が混乱し、アプリケーション・サービス・プロバイダ(ASP)やアプリケーション・ホスティングなど既存サービスと混同