文:Paul Greenberg(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子 2009-10-21 08:00 話は1999年にまで遡る。筆者はその頃、Salesforce.comのユーザーとして、業務プロセスを自動化するアプリケーションを使用していたのだが、その出来はかなり悪く、適切に行えることの方が少ないのではないかと思えるほどだった--例えば、.CSVファイルをエクスポートしようとすると.XLSファイルがエクスポートされてしまったり、その逆のことが起こったりしていた。そんな時、同社のMarc Benioff氏の「われわれは、エンタープライズアプリケーションプロバイダーのリーダー的存在になる」という発言(あるいはそういった主旨の発言)を読み、筆者は思わず批判の声を上げた--その当時、Benioff氏の発言はとんでもないものに思えたのだ。 Salesforc
ERP(統合基幹業務システム)ベンダーのガイアは、会計機能をSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)で提供する「F-GAIA」を9月末に発売する。セールスフォース・ドットコムのプラットフォーム上で稼働する。 「国内外の連結子会社が異なる会計システムを使っていると、連結データの集計に手間がかかる。子会社の会計システムをF-GAIAで統一すれば、簡単に集計できるようになる」。こう話すのは、ガイアの中道徹社長だ。 ガイアは既にERPソフトの「J-GAIA」を開発・販売している。F-GAIAは、J-GAIAの会計モジュールをSaaS型に再開発したものだ。「自前でシステムを用意しなくてもいいので、海外の子会社も導入しやすくなる。グローバルな実績を評価して、プラットフォームにセールスフォース・ドットコムのForce.comを選んだ」(中道社長)。 F-GAIAの機能は、J-GAIAの会計モジュール
オランダのERPベンダーUnite 4 Agressoは9月30日(現地時間)、会計システム開発子会社のCODAが、米国に米salesforce.comの出資を受けて新会社FinancialForce.comを設立したと発表した。クラウド専用会計アプリケーションを開発し、同名のオンライン会計サービスを開始した。 FinancialForce.comは、クラウドで配信する会計アプリケーションの開発・販売・サポートを手がける。salesforce.comのクラウドプラットフォーム「Force.com」上で開発したCODAのオンデマンド会計アプリケーション「CODA 2go」をベースに、包括的な会計ソリューションを提供する。コストを削減し、複雑性を排除できるという。 同日から提供を開始した会計サービスは、総勘定元帳、買掛金、売掛金、ユーザー定義予算と表計算シートの統合など、基本的な会計機能に加え
米NetSuiteは米国時間2009年4月2日,同社のSaaS型ERPシステム「NetSuite」と米Salesforce.comのオンデマンド型CRMシステム「Salesforce.com」の連携を可能にするサード・パーティ製アプリケーション群「SuiteCloud Connect for Salesforce.com」を発表した。 NetSuiteとSalesforce.comの最新版に対応し,クラウド・コンピューティング環境で利用可能。Salesforce.comの顧客は,CRMプロセスをオンデマンドのERPやECアプリケーションに統合し,各部門で人手による作業を軽減しながら,販売における見込み客の分析などを効率的に行えるようになる。 SuiteCloud Connect for Salesforce.comには,NetSuiteのクラウド・アプリケーション開発支援プログラム「Sui
「アプリケーションのプラットフォームがクラウドに移行していることが最も重要だ」--。米セールスフォース・ドットコムのプラットフォームアライアンス&サービス担当プレジデントであるポリー・サムナー氏(写真)は2008年12月10日、東京都内で講演を行い、国産ERP「SuperStream」を販売するエス・エス・ジェイ(SSJ)などがセールスフォースのプラットフォーム・サービス「Force.com」の採用を検討していることを明らかにした。 サムナー氏は、同日開幕した「SaaS World Tokyo 2008」で基調講演を行い、セールスフォースのプラットフォーム戦略について説明した。同社は2007年より、セールスフォースのCRM(顧客関係管理)ソフトである「Salesforce.com」のインフラを使って、ユーザー企業やISV(独立系ソフトベンダー)が独自のソフトを開発できる「Force.com
米NetSuiteは米国時間2008年10月22日,同社のライバルである米Salesforce.comの顧客向けに新しいプログラム「NetSuite RenewForce Program」を発表した。このプログラムは,Salesforce.comが提供するスタンドアロン型のSFA(Sales Force Automation)製品のユーザーに,NetSuiteの顧客情報管理アプリケーション「NetSuite CRM+」への乗り換えを促すことを目的としている。 NetSuiteは,NetSuite RenewForceプログラムを通じて,Salesforce.com製品のユーザーに期間限定でNetSuite CRM+を割引価格で提供する。Salesforce.com製品のユーザーは,現在導入しているsalesforce.com製品の半額で,NetSuite CRM+のライセンスを利用可能とな
先週15日に発表のあったセールスフォース・ドットコムとオービックビジネスコンサルタントの提携は、今後のソフトビジネスを考えるうえで興味深いものだった。そのポイントとは――。 ソフトビジネスの“化学反応” 「ERPパッケージNo.1とSaaS型CRMソフトNo.1、国産ソリューションとグローバルソリューション、クライアントサーバシステムとSaaS。こうした全くスタンスの違う両社が連携することで、新しいITサービスを生み出すことができた」 セールスフォース・ドットコムの宇陀栄次社長は10月15日に開いたオービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)との提携発表会見で開口一番、こう語った。 提携内容は、両社の主力製品を連携させ、中堅・中小企業向けに提供していくのが骨子。OBCの和田成史社長も「勘定系と情報系、Web系とプロダクト系といったように両社のソリューションは異なるが、これからのネットワ
PaaSを利用することで開発期間を2年間短縮できた~英CODA:salesforce.com上で会計ソフトの提供を始めたCODA聞いた 「force.comのプラットフォームを利用することで、開発期間を2年間分は短縮できた。これは変化の激しい現在のビジネスシーンにおいて、最も重要なことだ」と語るのは、最近force.com上で会計ソフト「CODA 2go」の提供を始めた英CODA社のCEO ジェレミー・ロシュ(Jeremy Rosh)氏だ。ロシュ氏に、force.comで会計ソフトの提供を始めた背景などについて聞いた。 英CODA社は1979年の設立後、約30年間にわたって会計ソフトウェアを提供してきたソフトウェアベンダ。現在は従業員数600人で、世界14カ国2700社の顧客を持つ。そんな同社は、2007年11月に従来のパッケージソフトという提供形態に加え、新たにSaaS形式でソフトウェア
今回で中堅・中小企業のITアプリケーション導入実態調査(2008年版)は最終回となるが,前回までに取り上げた各種アプリケーションのパッケージ導入率は,いずれも8割から9割に達していた。中でも基幹系業務は完璧に「作りこみからパッケージ」へとシフトしており,財務管理やERP(統合基幹業務システム)のパッケージ化率は極めて高い。これらは,いずれ「パッケージ導入率ほぼ100%」に到達することが予想される。 例外は販売管理システムである。販売管理は,業務の“企業固有性”が高いため,かつてはほとんどがオーダーメイドだった。しかし,その販売管理システムでも今回の調査ではパッケージ導入率が63.0%に達していた。連載で取り上げなかった生産管理も同じく企業固有性が高い業務だが,調査結果を見るとこちらもパッケージ導入率は62.2%にまで高まっている。 調査では,製品間の優劣がはっきりした分野がいくつかあった。
SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)が注目を浴びて2年がたとうとしている。基幹系パッケージ・ソフトウエアの動向を追っている記者にとって、SaaSは当初、遠い存在だった。「グループウエアやSFA(営業支援)など一部の用途向けだろう」くらいにしか思っていなかった。しかし今ではSaaSの動向を気にせずにいられなくなっている。 基幹系は、ヒト・モノ・カネといった企業の経営資源を管理するシステムの総称だ。会計、販売、購買、生産管理、人事・給与といったアプリケーションが、基幹系で利用されるアプリケーションの代表例である。基幹系の業務パッケージは、一昔前の独SAPのERP(統合基幹業務システム)パッケージ「R/3」に代表されるように、導入に時間と費用がかかる製品が多い。 SaaS専業ベンダーの旗手である米セールスフォース・ドットコムの記者会見に初めて参加したときの衝撃をよく覚えている。「ハードウ
「SAP Business ByDesignの計画を見直したのは、利益の出るビジネス・モデルを研究しているため。サービス自体の品質は十分な領域に達している」。独SAPのヘニング・カガーマンCEO(最高経営責任者)は2008年5月5日、同社が提供するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)「SAP Business ByDesign」について、こう言及した。発言は、米国で開催中の年次カンファレンス「SAPPHIRE 08 Orlando」で開かれたアジア向け記者会見でのもの(写真)。 SAP Business ByDesignは、SAPがSaaSとして提供する初のアプリケーション製品。中堅企業の中でも小規模な企業を主要なターゲットに08年、提供を開始した。だが4月末に開催した08年度第1四半期の決算発表会で、計画の大幅な遅延を発表。目標顧客獲得数を1000人減らしたほか、提供地域の縮小も
SAPのオンデマンドERPの日本での提供は2009年末まで遅れる見通し:SAP SAPPHIRE 2008にて、CEOのカガーマン氏が言及 独SAPは5月5日(米国時間)、連日30度を超え時折激しいスコールが降る米国オーランドにおいて年次イベント「SAP SAPPHIRE 2008 in Orlando」を開幕。同社 会長兼CEO へニング・カガーマン(Henning Kagermann)氏に話を聞いた。 Business ByDesignの日本展開は2009年末までには始めたい ~カガーマン氏 まず、カガーマン氏は2007年9月に発表した中堅企業向けのホスティング型ERPサービス「SAP Business ByDesign」について、「現在、サービスを提供、もしくは提供予定の6カ国に注力しており、2008年~2009年にかけてほかの国にも注力していく。まだ他国で展開しない理由はオペーレー
子育てと家族の介護が同時に進むダブルケアは、誰もが突然直面するかもしれない。重い負担を一人で抱え込まないために備えが必要だとは言うけれど、何から手をつけたらいいのか分からない。全国初の支援団体として、9年前からダブルケアラーたちに寄り添う一般社団法人・ダブルケアサポート(横浜市)に実践的な「ハウツ
Salesforce.comがルーツとしているCRMの分野から抜け出そうとしている。現地時間5月7日にロンドンで開催されるDreamforce Europeで、CODAが、Force.comプラットフォームを使ってつくり、SalesforceのCRMアプリケーションとも連携可能な企業用会計システム「CODA 2go」を発表する。CODA 2goは、売り上げや財務管理、調達などの処理を取り扱う。 CODAは2goについて、「市場に出回るオンデマンド型の会計アプリケーションの中で、もっとも機能が発達している」と主張する。現段階では、比較対象になる製品はあまり存在しない。 Workdayがリングに上がった。NetSuiteもオンデマンドスイートのなかで、会計機能を提供しており、最近では多国籍企業やグループ会社をたくさん擁する企業向けに、リアルタイムマネジメントやコンソリデーション機能を提供してい
子育てと家族の介護が同時に進むダブルケアは、誰もが突然直面するかもしれない。重い負担を一人で抱え込まないために備えが必要だとは言うけれど、何から手をつけたらいいのか分からない。全国初の支援団体として、9年前からダブルケアラーたちに寄り添う一般社団法人・ダブルケアサポート(横浜市)に実践的な「ハウツ
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