【シンガポール=岡崎哲】米反捕鯨団体シー・シェパードのポール・ワトソン代表は8日、本紙の電話取材に対し、南極海で今年2月に捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」に侵入したなどとして艦船侵入など五つの罪に問われた同団体の小型高速船アディ・ギル(AG)号元船長、ピーター・ベスーン被告(45)を除名処分としたことを明らかにした。 ワトソン代表は、除名の理由について、ベスーン被告が両船が衝突した際、ボウガンの矢を所持していたことが明確となり、「攻撃的かつ非暴力の活動方針に反したためだ」と語った。ただ、公判での被告の弁護活動の支援は続けるという。