保護者から集めた修学旅行費や教材費が入った銀行口座などから計2765万円を引き出したとして、大阪府教委は29日、大阪府豊中市立第七中学校の事務職員、橋野友里主事(26)を懲戒免職にしたと発表した。橋野主事は口座の金を出し入れしながら、外国為替証拠金取引(FX)に投資。運用に失敗し、結果的に計1145万円の損失を出したという。 豊中市教委によると、橋野主事は経理担当だった昨年7月〜今年7月、金庫に保管された通帳10通分の銀行印を持ち出し、口座から計82回にわたり引き出すなどしたとされる。運用の失敗で旅行業者に代金を払えなくなり、今年5月に元同僚に借金をしたことから発覚した。修学旅行への影響はなかったという。 金庫の鍵は久保田哲夫校長の机の引き出しに入れてあったが、施錠はされていなかった。校長は口座の出し入れ状況も確認しておらず、府教委は減給3カ月(10分の1)の懲戒処分とした。橋野主事は