この冬一番の冷え込みとなった県内では31日早朝、茅ケ崎市柳島の茅ケ崎海岸で、海面から水蒸気が湯気のように立ち上る気嵐(けあらし)と呼ばれる現象が発生した。 同市在住で神奈川報道写真連盟湘南支部会員の三山静雄さんが撮影した。横浜地方気象台によると、同日朝は内陸の海老名でマイナス7・0度、辻堂でも同3・0度を記録するなど、県内の五つの観測点がいずれも氷点下を記録。寒気と温かい海水との温度差による気嵐が発生しやすい気象条件が整っていた。 三山さんによると、この現象が見られたのは午前6時50分ごろから10分程度。朝日が昇ると湯船のように湯気の立ち込める海面は黄金色に輝き、一層幻想的な雰囲気に包まれた。