(伊豆の修禅寺(しゅぜんじ)に頼家(よりいえ)の面(おもて)というあり。作人も知れず。由来もしれず。木彫の仮面(めん)にて、年を経たるまま面目分明ならねど、いわゆる古色蒼然(そうぜん)たるもの、観(み)来たって一種の詩趣をおぼゆ。当時を追懐してこの稿成る。) 登場人物 面作師(おもてつくりし) 夜叉王(やしゃおう) 夜叉王の娘 かつら 同 かえで かえでの婿 春彦 源左金吾(げんざきんご)頼家 下田五郎景安(かげやす) 金窪兵衛尉行親(かなくぼひょうえのじょうゆきちか) 修禅寺の僧 行親の家来など 伊豆の国狩野(かの)の庄、修禅寺村(今の修善寺)桂川のほとり、夜叉王の住家。 藁葺(わらぶ)きの古びたる二重家体。破れたる壁に舞楽の面などをかけ、正面に紺暖簾(こんのれん)の出入口あり。下手に炉を切りて、素焼の土瓶(どびん)などかけたり。庭の入口は竹にて編みたる門、外には柳の大樹。そ
黄金期ハリウッド映画音楽の3大巨匠と言えば、�@マックス・スタイナー、�Aアルフレッド・ニューマン、�Bエーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトのことですが、中でもコルンゴルトの作品は、従来の映画音楽の水準を遥かに超えるものでした。 それもそのはず、彼は音楽の都ウィーンで名声を欲しいままにしたクラシックの天才作曲家だったのです。 ウィーンの天才作曲家 1907年6月のあるうららかな日、かの大作曲家マーラーは、ウィーンの音楽評論家親子の訪問を受けました。 父親は、息子の自作のカンタータを聴いてほしいと頼みます。見ればその子は麦わら帽子に隠れてしまうほど小さな可愛い男の子。 ピアノにもたれ、楽譜を手にその子の演奏を聴いていたマーラーは、しかし、やがて部屋の中を行ったり来たりし始め、しまいには「天才だ! 天才だ!」と叫んだのでした。 この10歳の子供こそコルンゴルトです。 エーリヒ
上 夜、盛遠(もりとお)が築土(ついじ)の外で、月魄(つきしろ)を眺めながら、落葉(おちば)を踏んで物思いに耽っている。 その独白 「もう月の出だな。いつもは月が出るのを待ちかねる己(おれ)も、今日ばかりは明くなるのがそら恐しい。今までの己が一夜の中(うち)に失われて、明日(あす)からは人殺になり果てるのだと思うと、こうしていても、体が震えて来る。この両の手が血で赤くなった時を想像して見るが好(い)い。その時の己(おれ)は、己自身にとって、どのくらい呪(のろ)わしいものに見えるだろう。それも己の憎む相手を殺すのだったら、己は何もこんなに心苦しい思いをしなくてもすんだのだが、己は今夜、己の憎んでいない男を殺さなければならない。 己はあの男を以前から見知っている。渡左衛門尉(わたるさえもんのじょう)と云う名は、今度の事に就いて知ったのだが、男にしては柔(やさ)しすぎる、色の白い顔を見覚えたのは
バリトン愛好家のオペラ日記。サー・トーマス・アレンの話題を中心に。最近は夢とロマンを求めてヒストリカルに傾倒しております。 ショーン・コネリー主演、ジャン=ジャック・アノー監督による映画『薔薇の名前』(1986年)のミニッツライナーをやりました。 ミニッツライナーとは、ケロヨンさん@oyasumi210z がなさっている映画の構造分析の方法で、映画の本編を1分ごとに止めて「だれが」「なにをした」かだけを1行ずつ書いていくというものです。(ご興味のある方はぜひケロヨンさんのブログをご覧になってください。⇒こちら) 120分の映画でしたら本編を120回ストップさせて内容を書き留めねばならないので大変ですが、これをやれば「今後一生その映画を観なくてもいいくらい理解が深まる」とのこと。興味があったのでやってみました。 まずは1分毎の出来事をリストアップ。その後で、シーンを細かく区切ることによってよ
作曲家の三枝成彰氏(67)プロデュースのオペラ「忠臣蔵外伝」(10年2月19~21日、東京・Bunkamuraオーチャードホール)の制作発表が13日、都内で行われた。同作品は構想期間約10年を経て97年に初演。4回目の再演となる今回は、スポーツライター・音楽評論家など幅広い分野で活躍する玉木正之氏によって再構成された。初演では約3時間だった上演時間が約2時間に短縮され、単に忠臣蔵の討ち入りの部分に焦点を当てず、キャストもしぼりこんで「2組の男女の対照的で美しい悲恋」を描く「普及版」となった。三枝氏は「(オペラ「忠臣蔵」を)たびたび上演しないで死にたくない。何回もリピートできるものにしました。地方の劇場でもやりたい」。 台本・演出は島田雅彦氏が手掛ける。主な出演者は佐藤しのぶ、佐野成宏、塩田美奈子、樋口達哉ら。 [2009年11月13日15時38分]ソーシャルブックマーク
ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)のコンサートホール(1999年7月9日撮影、資料写真)。(c)AFP/Marie HIPPENMEYER 【4月11日 AFP】11日付の英デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)紙によると、韓国・ソウル(Seoul)で、英国のオペラ歌手ブリン・ターフェル(Bryn Terfel)さんがうっかり短パンを履いてコンサート会場に現れたため、観客からズボンを借りるという珍騒動があった。 デーリー・テレグラフ紙によると、ターフェルさんは、ソウルの天候が暖かかったのでホテルで短パンを履いた。しかしその後、短パン姿でいることを忘れてそのまま会場に来てしまったという。 がっしりとした体格で身長1メートル93センチのターフェルさん。「コンサートの日は、忘れがちになってしまうものさ。それで、わたしはホテルにズボンを忘れてきたというわけ」と説明した。 「
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