ドイツに本社を置き、約40年にわたり世界の企業向けにソフトウェアを開発・販売するIT企業であるSAP。彼ら自身もまた、多くのM&Aを経て企業の形が変わり、グローバル企業として経営の改革を迫られていた。 SAPジャパンの中野浩志氏は次のように語る。「SAPの姿はここ5年ほどの間に様変わりしました。ソフトウェアビジネスを取り巻く環境変化の激しさについては、言うまでもありません。こうした中で、SAPは積極的なM&Aにより製品ラインナップを拡充するとともに、ライセンス販売からクラウドへのシフトも進めてきました。こうした変化に対応するため、SAPは全社的なトランスフォーメーションに取り掛かりました」 カギを握るのは2つの課題、すなわち組織のグローバル化と、間接業務のグローバル規模での分業化である。これらを進めることで、データの標準化が進み、恣意性を生まないデータのグローバル規模での一元化を実現する環
![グローバル企業の組織と業務の統合に立ちはだかる2つの壁](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/68d74017dda2f80ae89e16e7a243ff1523b99fbc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fdol.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fa%2F1%2F-%2Fimg_a1df7a4ca6d2a0020bd7e09fed2e7e0c145926.jpg)