「檄を飛ばす」や「なし崩し」といった慣用句を、6割以上の人が本来とは違うとされる意味で認識していることが、文化庁の「国語に関する世論調査」で分かりました。 この調査は同庁が毎年行っているもので、平成29年度(2017年度)は16歳以上の男女2022人が回答。慣用句の意味に関する質問では、「檄を飛ばす」について、本来の意味とされる「自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めること」と答えた人は22.1%、「元気のない者に刺激を与えて活気づけること」と答えた人は67.4%となりました。 本来「少しずつ返していくこと」とされる「なし崩し」も、「なかったことにすること」と答えた人が65.6%。「やおら」については、本来の「ゆっくりと」と認識している人が39.8%、「急に(いきなり)」ととらえている人が30.9%と、比較的拮抗しています。 年齢別に見ると、「なし崩し」については年代が高いほど本来