ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です) 最初からあり得なかった「停戦」ですが、アサド政権の停戦破りの手法に関して、重大な疑念が出てきています。 停戦期間中にいくつもの爆弾テロが発生し、「反政府側の停戦違反だ」と政権側は主張しているのですが、これは実は、政権側の自作自演の可能性がきわめて高いと思われます。というのも、これまでシリア国内での爆弾テロの多くに犯行声明を出していたイスラム過激派「ヌスラ戦線」が、今回は明確に関与を否定しているからです。 ▽Islamist group denies carrying out Damascus bombing(AL ARABIYA 28 October) ヌスラ戦線はそもそも今回の停戦に合意していませんし、爆弾テロは肯定どころか誇示していた