執筆者 斎藤 勲 地方衛生研究所や生協などで40年近く残留農薬等食品分析に従事。広く食品の残留物質などに関心をもって生活している。 新・斎藤くんの残留農薬分析 斎藤 勲 2018年7月8日 日曜日 キーワード:環境 農薬 芳醇な香りのワインを日々楽しんでいる方は多いと思います。そんなワインの発酵で作られたエタノールが、成分中の亜リン酸とエステル化反応を起こしてエチル化され、有機リン系殺菌剤ホセチル(商品名アリエッティ等)が生成するという報告がありました。 ワインには、原料のブドウ栽培時の肥料などの影響で亜リン酸が残留します。ワインに亜リン酸が含まれていると、エタノールと反応して有機リン系殺菌剤と同じ成分が生成されてしまい、有機の場合、使っていないものの基準である0.01ppmを超える事例があります。ワイン全体に言えることですが、有機ワインが農薬を作る!ということを、由々しき問題ととらえるか
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