米国政府から救済を受け破たんを免れた米大手保険会社AIG。救済のために1800億ドル(約18兆円)もの巨額の税金が投入された一方で、同社を破たん寸前にまで追い込んだ金融子会社AIGファイナンシャルプロダクツ(AIGFP)の社員に対し、合計2億1800万ドル(約218億円)のボーナスが支払われたことが問題視されている。 そんななか、ボーナスを受け取ったAIGFPのある社員が、AIGのエドワード・リディCEOに対して提出した抗議の辞表が米紙ニューヨークタイムズに掲載され、話題を呼んでいる。 辞表に書かれている内容は、以下のとおり。 ①私は今回の大損害を引き起こしたクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)に関連する業務には一切関与していない。それどころか、CDSとはまったく関係のない部署で多額の利益を挙げてきた。何より、CDSで大損を出した社員はすでに退職している。 ②AIGを取り巻く