昭和6年(1931年)に完成され、第二次世界大戦中(1941-1945年)は弾薬庫として使用されていたという櫨ヶ峠隧道(はぜがとうげずいどう)。この隧道は北九州市小倉南区の道原(どうばる)という地区と、新道寺という地区をむすぶ県道28号線にあります。 櫨ヶ峠隧道の東側入口 場所:福岡県北九州市小倉南区大字新道寺 座標値:33.778951,130.857082 この隧道の上には中世の城館跡が残ります。堀切(ほりきり)や竪堀などの、敵の侵入をふせぐための防御遺構があまりみられないことから、兵を一時的に駐屯させる施設だったと考えられています(参照:P北九州歴史散歩 豊前編150) 櫨ヶ峠隧道 内部 隧道内部の壁は補修された跡があり、その箇所には業者による印がつけられています。補修される前は壁の剥落をふせぐためのネットがはられていたそうですが、現在では、そのネットは取り除かれています。 いっけん