久坂部羊(くさかべ よう)著、黒医を読みました。 きれい事は一切ないお話の連続。人間の内面のドロドロ感を、病気だったり、妊娠と出産だったり、お医者さんの人生だったりに絡めて描いている、なかなか味わい深い小説でした。 黒医 (角川文庫) 作者:久坂部 羊KADOKAWAAmazon 先日見た医療系テレビドラマ「アンメット ーある脳外科医の日記ー」の事を調べていたからだろうか、Amazonのおすすめに上がっていた「黒医」。 表紙には、白衣を着ている医者が黒い背景に座っています。このお医者さん、ずいぶん悪いことをするのでしょうね。タイトルと表紙に惹かれて一気に読んでしまった。 本作は七つの短編小説が収められています。 介護を必要とする重症な意識障害の患者や、元気な高齢者を支える現役世代の話しを取り上げながら、現代社会の問題点をあぶり出して、人間の内面を描きます。 収録7作品は以下の通り。 人間の
![【黒医】きれい事ではない、実に人間くさい短編小説を読んだ - 43号線を西へ東へ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/51f1e8389c1a6a05cf74739e0c0aa850531e20ca/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41Tu4mMaHWL._SL500_.jpg)