「ほら、『ヂヂヂ』って聞こえるでしょ? この鳴き声は、シジュウカラが仲間に『集まれ』と呼びかけているんです」 東京都目黒区の駒場野公園で目を輝かせるのは、動物言語学者の鈴木俊貴氏。「言葉は人間特有」との常識を覆し、世界で初めてシジュウカラの文法と単語を解明。「World OMOSIROIAward」を受賞するなど脚光を浴びている。動物に対する価値観を一変させる研究の未来とは。 ――即座に鳥の声を聞き分ける様子に感動しました。昔から鳥が好きだったんですか? 鈴木:幼少期から常に昆虫や魚、カエルなど20種類ほど飼うくらい動物観察が好きで、小学1年生の頃から動物学者になりたいと思っていました。なかでもハマっていたのが、バードウォッチングです。動物園や自宅飼育での観察は、人間が切り取った動物の世界に浸るものですが、バードウォッチングは自分が鳥になってありのままの彼らの世界を理解する試みです。そんな
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