県内の書店従業員などが選ぶ静岡発のオープン文学賞「静岡書店大賞」が今年も開催される。2回目の開催となる同大賞は、読書離れが進む中、紙の本の魅力を改めて知ってもらうのが狙い。今年は県内の書店従業員に加え、図書館員も投票に参加し「県民に今読んでほしい本」を厳選する。大賞の発表は12月5日。 同大賞は、(1)昨年9月1日から今年8月31日までに刊行された日本の小説(2)映像化してほしい文庫(3)児童書の新作(4)これまでに刊行された児童書の名作-の4部門。各部門3作品を順位をつけて投票し、その中で最も得票数が多い作品が大賞となる。大賞の発表に合わせて、受賞作品を店頭に置く「書店大賞フェア」を実施するほか、静岡市内の会場に受賞作家を招いて「大賞受賞発表会」も予定している。 昨年は県内168書店の従業員612人が投票し、児童虐待をテーマにした中脇初枝さんの「きみはいい子」(ポプラ社)や、佐野洋子さん