損益分岐点(ブレーク・イーブン・ポイント)の分析は、経営分析に有力な手段です。そのために全ての費用を、固定費と変動費に分類し、それぞれの総計を出します。固定費には人件費・労務費、減価償却費、支払利息・割引料、租税公課など売り上げの増減に関係なく支払われる費用です。変動費は原材料費、外注加工費、販売経費など売上高に応じて変わる費用です。企業は損益分岐点以上の売上高があれば利益を上げ、それ以下では欠損が生じます。 損益分岐点の計算方法は下記の通りです。 損益分岐点=固定費÷{1-(変動費÷売上高)}=固定費÷(1-変動比率)=固定費÷限界利益率 損益分岐点比率=(損益分岐点÷売上高)×100 限界利益=売上高-変動費 限界利益率=(限界利益÷売上高)×100 (安定性の指標) 流動比率とは、1年以内に返す負債、すなわち短期負債(流動負債)を、同じく1年以内の資産である短期資産(流動資産)でどれ