何とも不可解で気味の悪い話だ。人口2万8000人の静かな町で、3か月足らずの間に殺人事件や行方不明事件が連続して起きている。別府湾を望む大分県日出(ひじ)町。住民たちは不安を募らせている。 主婦や幼児が姿消し、老夫婦の他殺体 先月(2011年9月)12日、日出町の主婦・光永マチ子さん(36)が突然姿を消した。午前10時ごろ、小学生の長女が学校で歯を折ったという連絡を受け、車で迎えに行った。歯科医院で治療を終え、長女を学校へ送り返し帰宅した。その際、長女に「めまいがするから家に帰って寝る」と言い残していた。午後3時ごろ、長女が帰宅すると、カギが開いていて、車と携帯電話は残されていたが、マチ子さんの姿はなかった。 その翌日の13日には、同じ町内の2歳の江本琴音ちゃんがスーパーの駐車場の車から、母親が買い物のために離れた隙にいなくなった。以来、2人とも不明のままだ。 行方不明だけではない。6月2