太平洋戦争末期の一九四五(昭和二十)年七月二十九日深夜、浜松市は米英の海軍の激しい艦砲射撃にさらされた。わずか七十分間だったが、砲弾は二千百六十発。二秒に一発が撃ち込まれたことになる。前年の十二月に始まった空襲によって既に焼け野原になっていた街で、さらに百七十七人の命が奪われた。当時を知るお年寄りたちは「空襲よりも怖かった」と、海からの砲弾の雨を語る。
二十九日に始まった御嶽(おんたけ)山の行方不明者捜索は、天候不良のため二日目にして中止を余儀なくされた。三十一日以降も朝の山頂付近は夏山特有の不安定な天候が予想されるため、県災害対策本部は、今後も空の様子をうかがいながらの捜索活動を強いられる。
三重県は27日、同県いなべ市で17日に捕獲したツキノワグマを滋賀県との県境付近で放したことを、滋賀県側に伝えていなかったと発表した。放した地点から約6キロ離れた滋賀県多賀町樋田で27日早朝、女性(88)がクマに襲われて重傷を負った。女性を襲ったクマと放したツキノワグマが同一かは不明だが、三重県は多賀町に謝罪した。 三重県獣害対策課によると、クマはいなべ市北勢町二之瀬の山中で17日、イノシシ捕獲用のおりにかかっているのが見つかった。雄の成獣で体長1・4メートル、体重80~100キロ。 三重県は、ツキノワグマを絶滅の恐れから保護すべき動物と条例で定めている。このため県職員がマニュアルに沿って麻酔で眠らせ、西へ約12キロ離れた多賀町内の林道奥にクマを放したが、滋賀県と多賀町に連絡をしなかった。 三重県は27日、滋賀県庁から女性がクマに襲われたとの連絡を受け、担当者が多賀町を訪ね、久保久良町長らに
トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事 【社会】 東名阪走行中のバス運転手意識失う 乗客停止させる 2013年7月2日 13時23分 1日午後5時50分ごろ、三重県亀山市川崎町の東名阪道上り線を走行していた愛知県岡崎市のバス会社「オーワ」の大型観光バスの男性運転手(44)が意識を失い、異変に気付いた乗客が3人がかりで車を止めた。中央分離帯に接触しながら100メートルほど走ったが、乗客31人にけがはなかった。 県警高速隊によると、バスは岡崎市から三重県伊勢市への1泊ツアーの帰りだった。バスが左に寄っていることを、2列目に座っていた愛知県清須市の女性会社員(52)と名古屋市港区の女性会社員(57)が気付いた。運転手が意識を失っていたため、あわててハンドルを握ってバスの体勢を立て直した。別の乗客の名古屋市中村区の男性会社員(42)が手でフットブレーキを押さえ込み停車させた。 運転手は病
トップ > 三重 > 1月20日の記事一覧 > 記事 【三重】 カツオの抱き枕好評 注文続々、作業大忙し 2010年1月20日 カツオの抱き枕作りに追われる会員ら=紀北町紀伊長島区長島の多目的会館で 紀北町紀伊長島区の町おこし団体「手づくり工房・ワーイワイ」が考案した「カツオの抱き枕」の注文が相次ぎ、会員の主婦たちが連日、手作業での枕作りに追われている。 抱き枕は長さ1メートルで、中に綿やヒノキの木片を詰める。1個につき3日前後かかるが、現在は約20個を受注。これまで2人だった担当の会員を増やし、作業に当たっている。 会員たちには防災ずきんやつまようじ入れといった枕以外の手芸品作りもあり、人手が不足しており、代表の井谷三枝子さんは「初めてでもできる簡単な作業もある。大勢の中高年層やお年寄りに参加してほしい」と呼び掛けている。 問い合わせは、井谷さん=電090(6762)3535=へ。 (相
トップ > 静岡 > 1月21日の記事一覧 > 記事 【静岡】 レジ袋をごみ袋としての使用禁止 反響大きく浜松市が広報紙に特集 2010年1月21日 レジ袋のごみ袋使用禁止について特集を組む広報はままつ 浜松市は4月からレジ袋をごみ袋として使用することを禁じるのを前に、20日付「広報はままつ」で4ページにわたり特集を組んだ。昨年9月に同紙で使用禁止を掲載したところ、市民から2カ月で500件の問い合わせがあり、理解を促すため、ページを割いた。 4月から集積所に出せるごみ袋については▽45リットル以内のポリエチレン製で透明・半透明に指定▽レジ袋は使用禁止▽生ごみなどを一度レジ袋でしばってから、ごみ袋に入れる“内袋”としての使用も禁止−となる。 特集では「なぜごみ袋を利用できないのか」「レジ袋はどう処理すればいいのか」など問い合わせの多かった八つの質問を掲載。「燃えるごみとして焼却せず、プラスチ
トップ > 三重 > 1月13日の記事一覧 > 記事 【三重】 車の前照灯、切り替え小まめに 基本は「ハイビーム」です 2010年1月13日 夜間の歩行中、車にはねられ死亡した高齢者のほぼ全員が、前照灯を下向きにする「ロービーム」の車にはねられたことが県警の調査で分かった。交通法規では走行中は上向きの「ハイビーム」にするのが基本。しかしルールを知らなかったり、「対向車がまぶしいのでは」と遠慮したりする運転手が多く、県警は今後、重点的に啓発していく。 県警交通企画課によると、昨年1年間に県内で歩行中に車との事故で命を落とした高齢者は32人で、前年より9人増えた。そのうち19人は日没後に事故に遭い、1人を除いてロービームの車にはねられていた。 高齢者の事故は車の多い幹線道路ではなく、交通量がまばらで街灯も少ない薄暗い郊外の道路で目立つ。また、歩行者の飛び出しが原因ではなく、道路を渡りきる寸前で
トップ > 岐阜 > 1月4日の記事一覧 > 記事 【岐阜】 若者の死亡事故激減 20年前の7分の1に 2010年1月4日 16〜24歳の若者が運転して亡くなる交通事故が激減していることが、県警のまとめで分かった。2009年は13件で、20年前の7分の1。専門家は、背景について少子化と合わせて「1970年代ごろは自己表現の手段として車なり単車を乗り回していたが、手段が多様化したのでは」と指摘している。 県警交通企画課によると、原付きバイクや車などを運転する若者が起こした死亡事故は、1989年で年間88件あった。99年にほぼ半減し、08年は15件となった。 警察庁によると、全国的にも若者による死亡事故は20年前の5分の1ほどに減少。県警の担当者は「事故対策の中心は完全に若者から高齢者に移っている」と明かす。 少子化で若者の免許人口が減っていることもあるが、免許保有者数は20年前の7割程度にな
トップ > 愛知 > 11月25日の記事一覧 > 記事 【愛知】 女装で!ひったくり撃退 男性署員が「おとり作戦」 2009年11月25日 ひったくり犯の検挙のため、女装して繁華街に出る男性警察官=中署前で 管内で深夜にひったくりが多発している県警中署は、若い男性署員が女性に変装しておとりとなり、多発地域を歩く活動を始めた。同署管内では、深夜まで働いた飲食店従業員が帰宅途中に狙われる例が多く、襲ってきた犯人を現行犯で逮捕する。 24日は身長約170センチの曽我部一浩巡査長(26)と鈴木孝義巡査(25)がスカート姿に。「内また気味で歩いている」と女性に見えるよう工夫する鈴木巡査は、これまでにナンパされた経験もある筋金入り。午前零時半ごろから新栄周辺を酔ったようにふらつきながら歩き、ほかの捜査員が隠れて見守った。 この日は「被害」に遭わなかったが、約500メートル北の東区東桜など網を張った地域
トップ > 社会 > 紙面から一覧 > 記事 【社会】 騒音配慮し“無音盆踊り” 東海市 2009年8月1日 朝刊 愛知県東海市大田町で1、2の両日開かれる夏祭り「ザ・おおた・ジャンプフェスティバル」(中日新聞社後援)で、大田コミュニティの住民らが、イヤホンで曲を聴きながらの「無音盆踊り」に挑戦する。常識破りの試みは、将来を見据えた騒音防止と地域振興のリハーサルでもある。 当日は通常の盆踊りとは別に、FM電波に乗せた曲を参加者が携帯ラジオのイヤホンで聴きながら踊る時間を設けた。各日1回、15〜20分間の予定で、ラジオ50個を用意。イベント委員長の米穀販売業月東(がっとう)由典さん(34)は「手探りでいろいろ試したい」という。 地元では「新しい市の玄関口」として、2015年度の完成を目指し名鉄太田川駅周辺の整備が進む。完成後は駅前に祭り会場が移る見込みだが、病院が近いため騒音対策
トップ > 政治 > 紙面から一覧 > 記事 【政治】 天下りの元副市長ら退職を 河村名古屋市長が指示 2009年5月8日 朝刊 名古屋市の河村たかし市長は7日、市長や副市長ら特別職を経験した者が外郭団体に天下りすることを禁じ、現在その職にある4人は2、3カ月以内に退職してもらうよう、関係部門に指示した。 対象となる4人は、名古屋観光コンベンションビューロー・因田義男理事長(元副市長)、名古屋地下鉄振興・塚本孝保社長(同)、市信用保証協会・加藤公明会長(元収入役)、名古屋国際センター・鈴木勝久理事長(元助役)。 河村市長は、外郭団体の徹底検証や天下り禁止を公約に掲げていた。外郭団体のトップ人事を決める権限は市長にないが、「彼らは既に多額の退職金を手にしている。その気があるのなら、市行政にはボランティアで貢献してほしい」と説明する。 市が出資するか職員を派遣している外郭団体は4
トップ > 科学 > 記事一覧 > 記事 【科学】 揺れない 落ちない 夢の飛行機 東大と宇宙機構 2009年5月5日 空の旅を楽しむ人がどっと増えるゴールデンウイーク…。飛行機は、実は統計的にみると最も安全な乗り物の一つなのだが、やはり苦手だという人も多い。東京大と宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)では、コンピューターを駆使して故障しても正常に飛行できる「落ちない飛行機」や、風の動きを読んで飛行する「揺れない飛行機」を研究している。今年になって、そんな実験飛行に一部だけだが成功した。 (永井理) 「飛行機の墜落は、およそ百万回の離陸に一回の割合で起こる。その数字はここ二十年変わらない。飛行機の故障率はすでに十分下がっており、これ以上下げることは難しい」と東京大の鈴木真二教授(飛行力学)。 事故の確率が下げ止まれば、便数の増加に比例して墜落事故は増えるばかりだ。どうしてもこれ以上
トップ > 国際 > 紙面から一覧 > 記事 【国際】 宇宙ゴミ、接近…避難セヨ! 国際ステーション緊迫 2009年3月13日 夕刊 【ケープカナベラル(米フロリダ州)=加藤美喜】米航空宇宙局(NASA)は12日、国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙ごみが接近したため、滞在中だった米ロの宇宙飛行士3人をロシアの宇宙船ソユーズに一時避難させた、と発表した。宇宙ごみは衝突せずに通過し、飛行士たちは約10分後にISSに戻って任務を再開した。 NASAによると、接近した宇宙ごみは直径約13センチで、1993年に打ち上げられた人工衛星のモーターの一部。衝突の可能性は低かったが、警戒区域である約4・5キロ以内に接近すると予測されたため、避難措置を取った。 通常は宇宙ごみが接近するとISSが位置を変えて回避するが、今回は発見が遅れたため間に合わなかったという。ソユーズはISSの緊急脱出用に常
トップ > 社会 > 紙面から一覧 > 記事 【社会】 ホームレスに「名古屋行って」 周辺自治体、苦渋 2008年12月5日 夕刊 解雇で寮を追われ、ホームレスになった派遣社員の人たちが、愛知県内外の各自治体窓口へ相談に訪れた際、「名古屋市に行けばいい」と電車の切符を渡され、名古屋市へ転送されるケースが増えていることが分かった。ホームレス受け入れ施設があるのは愛知県内では名古屋市しかないためだが、市は「たらい回しだ。自分のところで対応して」といらだちを隠せず、県を通じて各自治体に抗議している。 市の臨時調査によると、先月17日からの10日間に各区役所を訪れ、「職と家がない」などと相談したのは32人で、「トヨタ・ショックの影響があり増えている」(市保護課)。このうち6人が直前まで県内の市に住み、各自治体から切符を支給されて名古屋入り。うち2人は自分の意思で名古屋を目指したが、残りは
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