日本時間の今月18日に閉幕した、世界で最も歴史のあるフランスのアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭」。この映画祭で22年ぶりに、日本人監督の作品が最高賞を受賞しました。 湯浅政明監督の「夜明け告げるルーのうた」 です。人魚の女の子と出会った少年の心の動きを丁寧に描いたこの作品。実は 「残業なし・土日休業」 で作られ、内容だけでなく、長時間労働が当たり前のアニメの制作環境に一石を投じています。作品の高い質を保ったまま「働き方改革」を実現させた、アニメの新たな作り方とは?(科学文化部・岩田宗太郎記者) 湯浅政明監督の「夜明け告げるルーのうた」は、両親の離婚を理由に、寂れた漁港の町に引っ越してきた中学生の男の子「カイ」が、人魚の女の子「ルー」と出会い、それまで他人に閉ざしていた心を徐々に開いていくというストーリーです。 世界で最も歴史のあるアニメ映画祭として知られる、フランスの