技術者としての職を得てからこのかた「技術的につまらないことに時間を費やし過ぎているのではないか?」という不安がふと脳裏をよぎることがある。他の人々は、優れた技術を次々に獲得していっているのに、自分は日々をどうにかやりくりするだけで精一杯で、技術的な面で差をつけられていく一方なのではないか?という。 もちろん、一般的な意味での「仕事」において成果を出すべき道具としての技術に、つまらないも優れているもない。成果を出す技術はいつだって正しい。当たり前のことだ。ここでいっているのはそれとは別に、技術者としての個人にとっての話。まあ、技術者ならわかってもらえるだろうから、これ以上説明はしない。 そういう雑念とは無縁に、単純に好きだからとかできちゃうからとかで夢中になってやれたらいいんだろうけど、そうであるには僕は技術者でなさ過ぎる。「成果」を出すことが一番重要で、そのためにたまたま自分が少しはできる