茨城県つくば市と東京・秋葉原を結ぶ通勤路線「つくばエクスプレス」(TX)が、JR常磐線の土浦駅方面への延伸を目指すことになった。茨城県の大井川和彦知事が6月23日の記者会見で明らかにした。土浦駅はつくば駅から東に約8.4キロの場所にある。完成は2050年ごろとしているが、果たしてうまくいくのだろうか。 つくばエクスプレスは東京駅方面への延伸計画があるほか、茨城県が筑波山、水戸市、土浦市、茨城空港の4方面を候補とし、延伸案の絞り込みを行ってきた。大井川知事も意欲を見せる茨城空港方面については、空港の着陸制限緩和など状況が変われば、土浦延伸の実現後に議論するとしている。 なぜ県知事が鉄道延伸の方針を発表するのかと言えば、県内の問題であるだけでなく、茨城県がつくばエクスプレスを運営する第三セクター会社「首都圏新都市鉄道」の主要株主でもあるからだ。他の主要株主は沿線自治体の東京都、千葉県、足立区、