首相官邸のウェブサイトがある。 http://www.kantei.go.jp そのサイト内の「首相官邸災害対策ページ」から3つ階層を下がったところに「チェルノブイリ事故との比較」というページが存在する。 このページは事故から約1カ月後の4月15日に公開されたもので、東京電力福島第一原子力発電所事故とチェルノブイリ原子力発電所事故を比較する内容なのだが、どう見てもチェルノブイリ事故による死亡数が極めて少な過ぎるのだ。 このウェブサイトは首相官邸の公式ホームページであり、日本政府の見解ということになる。その見解の中で、日本政府はチェルノブイリ事故による健康被害を殆ど認めていない。 この先に日本で起きる健康被害も同じように認めないという布石に見えるのだが、それは考え過ぎだろうか。 最初に「原発内で被ばくした人数」を比較し「チェルノブイリでは、134名の急性放射線障害が確認され、3週間以内に28