沖縄県の嘉手納基地と普天間飛行場の周辺の湧き水や河川水で、高濃度のPFOSがまたもや検出された。4月25日付けの沖縄の地元紙が報じた。 PFOSは、ストックホルム条約(難分解性の有機汚染物質POPsに関する条約)で規制されているフッ素系の合成界面活性剤であり、発がん性が疑われている有機汚染物質である。日本では化審法で製造・輸入が禁止されているものの水道水質基準の設定は見送られているのに対し、米国環境保護庁(EPA)は生涯健康勧告値を1リットル当たり70ナノグラムと定めている。 今回、嘉手納基地周辺および普天間飛行場周辺の湧き水で検出された最高値はそれぞれ2100ナノグラム、1500ナノグラムといずれもEPA勧告値を大幅に超過している。PFOSは航空機の洗浄剤や消火剤として基地内で日常的に使用されているとみられており、それが基地内の土壌を汚染し、そこを経由して流れてくる地下水・表流水を汚染し