青森山田vs.青森山田――。 10月4日、高円宮杯JFA U-18 サッカースーパープリンスリーグ2020東北・決勝。青森山田高校グラウンドで行われた「東北No.1」を決める試合は、少し異質なものとなった。グラウンドにあるスコアボードには「青森山田vs.青森山田セカンド」と書かれている。紅白戦ではなく、歴とした公式戦である。 セカンドもプリンスリーグで2度優勝 まず、この試合の経緯を説明する。本来、この戦いは実現するはずのない試合だった。 従来、青森山田は『高円宮杯U-18プレミアリーグ』に所属している。全国の強豪校やJクラブユース20チームが東西(EASTとWEST)に分かれ、2回総当たりのリーグ戦を行い、それぞれ東西の1位が一発勝負のチャンピオンシップで日本一を決める、この世代の最高峰リーグだ。同校は2011年に創設された同リーグにおいて、高体連チームとしては史上最多の2度の優勝を誇っ
![ついに実現「青森山田vs青森山田」 豪雨の中ぶつかるプライドと劣等感…涙の“直接対決”に密着(安藤隆人)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b459d4bb2c105cc90e1db05a5764942fdbf1ac5c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F8%2F1%2F-%2Fimg_81e7fd629a75dbd71def2311b51122f7168390.jpg)