僕がブラック環境で働いていた時、ほとんどの若手は潰れる前に逃げてしまった。ブラック環境は完全な悪で、そこから学ぶものはない。ただ、中にはブラック環境に耐え抜き、そこでたくましく才能を伸ばしていく若手もいた。 早く逃げ出せばいいものを、借金があったのか、他に行き場がなかったのか個々の事情はわからない。が、ブラックという厳しい環境下で芽を出した彼らの特徴を検証することで、伸びる若手の条件が見えてくるのではないだろうか。 気がつくといつの間にか伸びているヤツとは? 伸びる若手には2つのパターンがある。ひとつはいわゆる「デキるヤツ」。新人で入社した時から同期をリードして先輩社員を驚かせる。そして、驚かせた先輩をごぼう抜きして、僕のような器の小さい人間の妬みや嫌味を気にも留めずに、成功を積み重ねていくようなタイプだ。環境に左右されないスーパーマンといっていい。 このタイプは見切りも早い。「あいつはき