記事保存 日経BizGate会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。 「映画から夢が広がった、大切な僕の宝箱」。映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のキャッチコピーだ。こうした魅力的な文句やリード文のことを、映画や雑誌の世界では「惹句(じゃっく)」と呼ぶ。 本書『なぜか惹かれる言葉のつくりかた』は、数々の惹句を世に出した凄腕編集者が、読み手をひきつける言葉づくりのコツを教える指南書だ。著者の能勢邦子氏は女性誌『anan』(マガジンハウス)の編集長や情報誌『Hanako』(同)の副編集長を務めた人物で、ミリオンセラーになった『ザ・トレーシー・メソッド』(同)をはじめ多くの話題作を手がけてきた。 披露されるのは言葉の選び方や磨き方など作文術にとどまらない。そもそも魅力あるコンテンツをどのようにつくっていくかという「ものづくり」の視点で、手厚いレクチャー