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ブックマーク / philosophy.hix05.com (1)

  • ディオゲネス:犬儒派或はキュニコスの徒

    マケドニアのアレクサンドロスがギリシャから東方世界にかけてを統一し、世界帝国を作り上げると、かつてのギリシャの都市国家は没落した。それにともない、都市国家を舞台に花開いた、自由で闊達な議論、自然や人間の性を見極めようとする客観的で普遍的な精神は衰退した。人びとは開かれた大帝国にコスモポリタンとして生きることに反比例するかのように、ますます個人的で主観的な世界に後退していったのである。 この大帝国の時代を彩る文化をヘレニズムという。ヘレニズムの時代には、キュニコス派、懐疑派、ストア主義、エピクロス主義の四つの哲学潮流が盛んになった。いづれも政治や普遍的な問題からは目をそむけ、どうしたら人間は邪悪な世界にあって有徳になりうるか、あるいは外的な苦難を乗り越えて幸福になりうるか、といった個人的な問題に取り組んだ。それらの流れはやがて、中世のキリスト教的な世界のなかで、個人の魂の救済という問題意識

    kaikaji
    kaikaji 2013/05/12
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