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2013年5月12日のブックマーク (4件)

  • チベットNOW@ルンタ:言語政策 同化政策のかなめ

    2010年10月20日、チャプチャにおける「チベット語擁護」を訴える高校生によるデモ。 以下、チベット人焼身抗議の背景を探るコラムの1つ。 言語政策 同化政策のかなめ チベット語は語順や「てにをは」のような助詞の存在等により日語に似ていると言ってもいい言葉だ。チベット語とその方言を使う人々はチベット高原全域とヒマラヤ南麓を中心に約1200万人いると言われている。かつてはこの地域だけでなく、モンゴルや現ロシア連邦内のカルミック共和国、トゥバ共和国、ブリヤート共和国を含める地域の高等教育言語であった。しかし、60年間に渡る中国支配の下でチベット語は組織的に消し去られようとしている。 焼身者の内、多くの人たちが遺書の中で「チベット語擁護」を訴え、最後の叫びの中で「言語自由」を訴えている。それほど今、チベット文化、宗教、アイデンティティーの基礎であるチベット語が消え去るのではないか、中国共産党

    kaikaji
    kaikaji 2013/05/12
  • 水と報道:見えない基準と真実

    「ニセモノ品」はもうすっかり中国のキーワードになってしまった。以前「外怖い」でも書いたように、かなりの人たちが「毒品」を警戒するようになった。 日人に比べて意外に鷹揚な中国の人たちがピリピリし始めたのはやはり、2008年秋に暴露された「メラミン入り粉ミルク」事件からだったと思う。「毒ミルク事件」と呼ばれるようになったこの事件(詳細は「たかが粉ミルク、されど粉ミルク」)は、栄養補給源をミルクに頼っていた乳児たちが被害者になってしまったことで中国全土を震え上がらせた。 実はわたしも広い意味でこの「毒ミルク」の被害者の一人である。調査の結果、工業用化学物質のメラミンが入っていたのは最初に報道された三鹿乳業ブランドのものだけではなく、実際は酪農家の中では「タンパク質の検査値を高める」と言われてかなり出まわっており、お取り潰しになった三鹿以外に、光明、伊利、蒙牛などの製品からも検出された。不

    kaikaji
    kaikaji 2013/05/12
  • ディオゲネス:犬儒派或はキュニコスの徒

    マケドニアのアレクサンドロスがギリシャから東方世界にかけてを統一し、世界帝国を作り上げると、かつてのギリシャの都市国家は没落した。それにともない、都市国家を舞台に花開いた、自由で闊達な議論、自然や人間の性を見極めようとする客観的で普遍的な精神は衰退した。人びとは開かれた大帝国にコスモポリタンとして生きることに反比例するかのように、ますます個人的で主観的な世界に後退していったのである。 この大帝国の時代を彩る文化をヘレニズムという。ヘレニズムの時代には、キュニコス派、懐疑派、ストア主義、エピクロス主義の四つの哲学潮流が盛んになった。いづれも政治や普遍的な問題からは目をそむけ、どうしたら人間は邪悪な世界にあって有徳になりうるか、あるいは外的な苦難を乗り越えて幸福になりうるか、といった個人的な問題に取り組んだ。それらの流れはやがて、中世のキリスト教的な世界のなかで、個人の魂の救済という問題意識

    kaikaji
    kaikaji 2013/05/12
  • 犬儒派について

    [犬儒派=キュニコス学派について] キュニコス(kuniko/j)とは、「犬のような人」の意味で、恥を恥としないような生活から犬(ku/wn)と呼ばれたシノーペーのディオゲネースと、その後継者たちをさす用語である。犬儒派の誕生、地位、意義、影響については、古代以来、論議の的でありつづけている。解釈上の違いが出てくるのは、犬儒派的な振る舞いや言説、犬儒派の著作のほとんどすべてが失われていること(しかし、他の哲学者よりも甚だしいというわけではない)、古代の伝統によるさまざまな歪曲(言説や逸話の発明、犬儒派の哲学的な系譜をソークラテースからストア派へと形式的に継承させる技巧的な統合、猥褻な部分の削除、論争好きな誤伝)に由来する。 犬儒派の思想は、形式的な哲学的学派ではなく、むしろ生活の仕方であり、その基礎を、「自然のままに生きる」という原則の極端な原始主義的解釈に置く。ディオゲネースは、生活の真

    kaikaji
    kaikaji 2013/05/12