社会におけるやりとりが非対面中心に変化していく中で、顔を直接確認できない従業員や顧客を「本人」だと確認し、必要なものを提供するために、デジタルアイデンティティの重要性が高まっています。 本記事では、デジタルアイデンティティの概念、デジタル・オンラインのサービス(以下サービス)での身元確認(アカウント登録等)、サービスを利用する際に本人であることを確認する当人認証(ログイン等)について、昨今の技術動向を踏まえながら解説していきます[1]。 [1] 本記事で取り上げる顧客のIDやアカウント管理はCIAM(Customer Identity and Access Management)とされ、ゼロトラストアーキテクチャーやリモートワークにおけるセキュリティ向上の要となる従業員のIDやアカウント管理の基盤はEIAM(Enterprise Identity and Access Management