今、どこもアジサイが花盛りですね。 今日はらんらんバンコクはお休みです。 * * * 「 敵 討 (かたきうち)」 吉村 昭 (新潮社) たまたま、この本を読みました。 幕末のころ(1838年)の武士による敵討ちを題材にした本です。 吉村 昭(よしむら あきら)晩年の作品ですが、今日のブログはこの本についてではなく、吉村 昭についてです。 < 吉村 昭さんの思い出 > 吉村さん、と、“さん付け”にしたのは生前お会いしたことがあるからです。 私の住む市の図書館で吉村さんの講演があり、大ファンだった私は胸躍るような気持ちで聞きに行きました。 現れて演台に立つと、ひとこと「吉村です」と言い、すぐにその日のお話に入られたので驚きました。 こんにちは、とか、この市は初めてで、とか少しは前置きがあるかと思っていたのですが、「吉村です」だけでした。 その作風を思い、いかにも吉村さんらしい入り方だなあと思