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ブックマーク / hon-sake.hatenablog.com (27)

  • 「宮沢賢治のオノマトペ集」 - 晴走雨読 横鎌日記

    ひょんなことから、宮沢賢治を読む機会があった。わざわざを購入しないまでも、教科書で作品が紹介されているので、宮沢賢治に全く触れずに大人になるというのは難しいはずである。短い作品を2、3つ読んで数日して、ふと書店をのぞいてみると、このがあった。オノマトペに特化したまであるのか。さすが宮沢賢治だ。宮沢作品の中で、ところどころで頭に刻み込まれるのがオノマトペである。 宮沢賢治のオノマトペ集 (ちくま文庫) 作者:宮沢 賢治 発売日: 2014/12/10 メディア: 文庫 オノマトペは、いわゆる擬声語や擬態語。フランス語源だがもはや日語になっていると言えるだろう。英語では、onomatopoeia と綴る。英語だと、目をそむけたくなる。 このは、賢治作品に出てきたオノマトペを、気象、水、光や、歩く、笑う、泣くなどと章立てしてジャンル別に紹介している。例えば、静かな様子の「シイン」なら、

    「宮沢賢治のオノマトペ集」 - 晴走雨読 横鎌日記
    kaiyumaru
    kaiyumaru 2021/03/26
    有難うございました感謝ですこれからも宜しくお願い致します
  • 「日本のいちばん長い日」 - 晴走雨読 横鎌日記

    半藤一利さんが1月12日に亡くなった。さほど熱心な読者ではなかったが、これまで気になるや記事は読んできた。半藤さんの歴史へのアプローチは信頼できると踏んで、日の近代史に関しては、かなり「受け売り」をしている。映画にもなっているし、内容も割と頭に残っているが、あえて「日のいちばん長い日」を読んでみた。忘れていた部分があったのも理由だが、十分再読に耐えられるである。戦争とは別物とはいえ、国の運命を決めるトップの判断という視点では現状と似ている部分もあるように思えた。 日のいちばん長い日(決定版) 運命の八月十五日 作者:半藤 一利 発売日: 2012/09/20 メディア: Kindle版 改めて書くまでもないことだろうが、1945年8月14日の正午から翌15日の正午までを1時間刻みで、終戦決定に至るプロセスとそれを受け入れられない軍部の動きを、多くの人の証言をもとに組み立てただ。

    「日本のいちばん長い日」 - 晴走雨読 横鎌日記
    kaiyumaru
    kaiyumaru 2021/02/19
    何時も有難うございますこれからも宜しくお願い致します
  • 「孤塁 双葉郡消防士たちの3・11」 - 晴走雨読 横鎌日記

    東日大震災で甚大な被害を受けたのは、主に東北の太平洋側の3県。地震そのものが原因だが、宮城と岩手が津波、福島が原発事故による放射能汚染について語られる。津波の目に見える恐怖に対して、放射能は目には見えない。避難すべき住人たちの動きもどこか鈍い。それだけに混乱も多かったと思われる。吉田千亜「孤塁 双葉郡消防士たちの3・11」を読んで、そんなことを感じた。 福島県の浜通りに住んでいた者として、いわゆる東日大震災の関連のはできるだけ目を通しておきたいと思っている。このは、地震と原発事故発生直後に焦点をあてて双葉郡の消防士たちの動きを、聞き取りで追ったものだ。これまでも自衛隊やハイパーレスキュー隊の献身的な働きはテレビなどで目にすることがあったが、地元の消防士たちの動きに焦点を当てた記事はあまり読んだことがない。 孤塁 双葉郡消防士たちの3.11 作者:吉田 千亜 発売日: 2020/01

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  • 「盤上の向日葵」 - 晴走雨読 横鎌日記

    初の柚月裕子体験である。中公文庫で上巻700円、下巻680円(いずれも税別)とは結構強気な値段設定と見た。この「盤上の向日葵」がそれだけ売れると踏んでいるという事かと思う。すでに評価の高い作家だけど、これまでは縁がなく、柚木麻子さんと混同している時期もあった。将棋がテーマとあっては買わないわけにはいかぬ。下巻はほぼ一気読み。家の者に機嫌が悪いと思われるほど没頭して読ませてもらった。 盤上の向日葵(上) (中公文庫) 作者:柚月 裕子 発売日: 2020/09/24 メディア: 文庫 埼玉県の山中で白骨死体がみつかった。一緒に埋められていたのは、名匠による将棋の駒。将棋の駒は、字が盛り上がっているのが手がかかり高級品とされている。大宮北署の叩き上げの刑事・石破と、かつて奨励会に属していた佐野が捜査に抜擢され、コンビを組むことになる。 白骨死体の身元が分かるまでには時間がかかる。二人は、将棋

    「盤上の向日葵」 - 晴走雨読 横鎌日記
  • 「本の中の世界」 - 晴走雨読 横鎌日記

    コロナ禍の「おかげ」って言葉は使いたくないが、在宅勤務で全般的にに接する時間が増えたようだ。ついでに腰の故障で、走る時間も減った。2年間以上続けてきた月100キロ走は8月で途絶え、9月はリハビリで週1だけ無理のない距離を走っている(もともと無理はしないが)。当然、時間もできた。後押ししたと言えば、スターバックスやブックカフェが近所とは言えないが、電車に乗って割とすぐの場所にできたことか。初めてではないが、スタバに行くのは恥ずかしかった。しかし名前が長いものを頼まなければ、なんとかなるもので、少し慣れてきた。でも、やっぱり高いなあ。ゆっくりさせてもらっているけど。 さて、湯川秀樹「の中の世界」を読んだ。日人として初めてノーベル賞を受賞した人だ。たぶん、子どもの頃に初めて「博士」とセットにして覚えた人物である。その後は、「お茶の水博士」などと架空の人物も入り混じることとなるが。その湯川さ

  • 「日本の英語教育」 - 晴走雨読 横鎌日記

    今年度から、小学校に英語が正式に導入された。これまでも「外国語活動」が導入されていたが、科目の一つとなったということだ。対象は、小学校5、6年生。英語に触れる「外国語活動」は小3、4が対象と前倒しされている。科目となるということは、評価されるということ。つまり通信簿に英語の成績が加わることになる。となると、児童の英語を評価できる先生が必要となる。 そこで、山田雄一郎「日英語教育」というを読んでみた。失礼ながら、著者は最近の英語教育論争ではあまり聞かない名前だし、著書もここ10年は出ていない様子。ただ、読んでわかったのは、日英語教育の停滞期間が長いこと。言うまでもないか。2005年の刊行ながら、事情はほぼ変わっていない。あえて古いを読んだのは、当時の英語教育の立ち位置を知りたかったからだ。 日英語教育 (岩波新書) 作者:山田 雄一郎 発売日: 2005/04/20 メディア

  • 「人生最後のご馳走」 - 晴走雨読 横鎌日記

    ホスピスとは終末期のケアを行うところ。ここにお世話になるレベルだと、症状によってはべられるものが限られてくるし、それこそ体が事を受け付けないことだってあろうかと思う。大阪の淀川キリスト教病院の緩和治療内科・ホスピスでは、毎週土曜は患者の意向に沿って、夕をリクエストとして提供している。2012年に、ホスピス・子どもホスピス病院として開院したが17年に閉院となり、機能は淀川キリスト教病院内に残っている。 このは、ライターの青山ゆみこさんがリクエストされた料理を軸に患者やその家族、医療スタッフに聞き取りをした記録である。患者は末期のがんを患っている人。それぞれの患者を取り上げた章の始めには、美味しいそうな料理の写真とともに、患者の名前(仮名もあり)と年齢と病名が記してある。シュールと言えなくもない。通常の文庫よりは写真が映える上質の紙に、「Dancyu」や「暮しの手帖」のような盛り付

    「人生最後のご馳走」 - 晴走雨読 横鎌日記
  • 「「感染症パニック」を防げ!」 - 晴走雨読 横鎌日記

    まず断っておくことがある。このは2014年に刊行されたなので、直接的に新型コロナウイルスについて述べたではない。ただし、副題に「リスク・コミュニケーション入門」とあるとおり、現状にも有効な情報があると思う。購入したのは、それこそ「ダイアモンド・プリンセス」の騒ぎがあったころで、このの著者であり、船内に入った岩田健太郎さんが「(船内の安全なところと危険なところの)導線がぐちゃぐちゃになっている」と批判していた直後。出版社も目ざとく、この頃に増刷し、「新型コロナウイルスを「正しく恐れる」ために」と謳った帯に付け替えていた。言ってしまえば、それにつられたわけだ。 「感染症パニック」を防げ!~リスク・コミュニケーション入門~ (光文社新書) 作者:岩田 健太郎 発売日: 2014/12/12 メディア: Kindle版 リスク・コミュニケーションとは、ざっと書くと、リスク時における、個人や

  • 「雨の日はソファで散歩」 - 晴走雨読 横鎌日記

    読んでから少しばかり経って書いている。大雨の被害があまりにひどい反面、タイトルがあまりにお気楽なので、逆に書きづらくなってしまっていた。報道がコロナと水害から、コロナと猛暑に切り替わってきたが、水害の傷跡は深く、日常を取り戻すには相当な時間を要するだろう。このの「雨の日」は、外出を億劫にさせる程度の雨である。念のため。 1階のメインの入り口近くのテナントも空いている、桜木町駅前の「コレットマーレ」。重宝していた紀伊國屋書店も撤退し、行く機会は激減。ただ、地下1階にあった無印良品が拡張して4階に移ったのは好材料と思える。読書といった生活に関わるも置いていて、行くのが楽しみになってきた。そこにあったのが、種村季弘「雨の日はソファで散歩」である。季弘は「すえひろ」と読む。種村さんは、他に「書物漫遊記」「物漫遊記」などの著書がある。に詳しく、その知識は映画や美術にも及ぶ。 雨の日は

    「雨の日はソファで散歩」 - 晴走雨読 横鎌日記
  • 「キップをなくして」 - 晴走雨読 横鎌日記

    「池澤夏樹さんって、こんな小説も書くのだな」というのが、読んでいて思った印象だ。手に取ったものは夏休みのキャンペーン中なのかどうかは知らないが、カバーの上にカバーをかけたもの。Amazon商品紹介で出てくる書影は、こちらの方が池澤作品のイメージに近いもので、書店で購入したものは切符の絵が描かれた、池澤らしくないカバーだ。 こちらが現在のカバー キップをなくして (角川文庫) 作者:池澤 夏樹 発売日: 2009/06/24 メディア: 文庫 なんか小中学生の夏休みの課題図書にしてもいいような。ウィキペディアを見ると、池澤作品に映画化された作品はないようだが、この「キップをなくして」はスタジオジブリでアニメーション作品になってもおかしくない。 まだ、交通系のICカードはなく、切符に鋏が入っていた時代。イタル少年は、銀座の切手店に行くために恵比寿駅から電車に乗った。いよいよ有楽町。いざ改札を

    「キップをなくして」 - 晴走雨読 横鎌日記
  • 「山本直純と小澤征爾」小澤編 - 晴走雨読 横鎌日記

    単純に山直純さんについてもっと知りたいので購入した。「オーケストラがやって来た」は人が書いたものだし、70年代あたりまでの話なので、2002年に亡くなった人の評伝としては物足りない。このはタイトルの通りに、小澤征爾さんとの絡みだが、世界的に名声を得ている「世界の小澤」は存命だし、これから語られることも多いはずだ。著者の柴田克彦さんもたぶん「もっと山直純を知ってほしい」という気持ちで書いたのではないか。 山直純と小澤征爾 (朝日新書) 作者:柴田克彦 発売日: 2017/09/13 メディア: 新書 帯にある「埋もれた天才」と「世界の巨匠」もそうだが、同じく帯の裏側の「音楽のピラミッドがあるとしたら、オレ(山直純)はその底辺を広げる仕事をするからお前はヨーロッパへ行って頂点を目指せ。征爾が帰ってきたら、お前のためのオーケストラをちゃんと日に用意しておくから」というセリフ。「直

    「山本直純と小澤征爾」小澤編 - 晴走雨読 横鎌日記
  • 「あなたと原爆 オーウェル評論集」 - 晴走雨読 横鎌日記

    20世紀後半に毎日のように新聞に載っていた「冷戦」(Cold War)という言葉は、ジョージ・オーウェルが1945年に書いた、このの表題作となっているエッセイが初出らしい。の注釈でも、超大国間の戦闘なき対立状態という意味で使ったのは、彼が最初だと書いてある。恥ずかしながら、こので知った。その後、米大統領顧問のバーナード・バルークや「世論」などで知られるリップマンによってこの言葉が定着したようだ。実際に闘う「Hot war」に対比する形でできた言葉なので、オーウェルによる造語とまで言い切れないところはあるだろう。 あなたと原爆~オーウェル評論集~ (光文社古典新訳文庫) 作者:ジョージ・オーウェル 発売日: 2020/04/24 メディア: Kindle版 1945年の10月に書かれたエッセイなので、広島・長崎に投下された原爆による惨劇については耳にしているだろうが、まったく感傷的な文

    「あなたと原爆 オーウェル評論集」 - 晴走雨読 横鎌日記
  • 「ミッドサマー」と「ヴェニスに死す」 - 晴走雨読 横鎌日記

    嫌なものを見てしまったが、誰かとその内容を共有したくもある。そんな気にさせられたのが、アリ・アスター監督の「ミッドサマー」である。「祝祭スリラー」「白夜スリラー」とか「青空スリラー」などと形容されている。「スリラー」とのギャップを考えると「青空スリラー」がいいか。あまり細かいことは書かないつもりだが、どうしてもストーリーには触れることになる。素の状態で観たい人はこれ以上は読まないでください。 米国の大学生が夏休みにスウェーデンに行くことに。同国出身の留学生がスウェーデンの夏至祭に合わせて招く形になる。クリスマスとともに同国ではメインの祝日で、寒い時期が終わり一番日が長くなるタイミングで祝うらしい。ちょっとした解放感もともなうのだろう。この時期に結ばれるので、スウェーデン人は3月生まれが多いという話は聞くが、自分が知っているサッカー選手の生年月日を検索したが、一人もいなかった。 映画に戻るが

    「ミッドサマー」と「ヴェニスに死す」 - 晴走雨読 横鎌日記
  • 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」 - 晴走雨読 横鎌日記

    ブレイディみかこさんのが売れている。新刊の「ワイルドサイドをほっつき歩け ハマースミスのおっさんたち」の出だしはどうかわからないが、この「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は50万部を突破しているという。だいたいご主張はわかると思い敬遠気味だったが、他のを買ってレジに行くときに、レジの近くにあったこのを追加してしまった。なんかコンビニでの「ミンティア」みたいな買い方である。 読んでいて売れている理由がよく分かった。以前、「花の命はノー・フューチャー DELUXE EDITION」を読んだ時には、日人に英国の格差問題を投げ込んでもストライクゾーンは狭いだろうと思っていたが、今回は人と、アイルランド人の配偶者の間に生まれた中学生の息子さんの目を通した、(勉強ではなく広い意味で)学校の問題に絞ってきた。あえて言えば、多様性で生じる問題だろうか。自分のランニングコースの一つで、

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    kaiyumaru
    kaiyumaru 2020/06/25
    有難うございます宜しくです
  • Garmin Sports を使った練習 - 晴走雨読 横鎌日記

    横浜マラソンは中止が決定し、湘南国際マラソンはランナーの応募を延期して、日程の変更を選択肢に含めながら開催を模索している状態。もしかしたら規模を縮小して開催する可能性もある。開催が冬となると、またコロナウイルスが猛威を振るう場合だってありうる。すでには、もう冬のマラソンは辞めたらと言っている。残念ながら、夏のマラソンを走れる能力はないのである。 なんとなく目標を失っていて、練習に身が入らない状態が続いている。ここ2年ほどは練習を休む日が二日続くことはほぼなかったのに、最近は増えてきた。これは、またGarmin Sportsの出番かなと思った。実は、2月、3月の週末は、このアプリを使って、2時間走や20キロ走を助けてもらうことが多かった。 Garmin Sports のトレーニングメニューのページ Garmin Sports の存在に気付いたのは、昨年の湘南国際マラソンの少し前。スポンサー

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  • 「詩は友人を数える方法」 - 晴走雨読 横鎌日記

    なんか岩波ジュニア新書にあるのような題だが、講談社文芸文庫から出た、しっかり大人の値段のだ。もちろん安いことに越したことはないが、読んだ後の満足度は高い。一言でいうと、「現代アメリカ版 奥の細道」か。読んでいて、これは芭蕉だなと思ったが、巻末の覚書に「詩はメンタリティの言語だ。その詩を知るには、旅をしなければならない。詩を入れ子とする紀行の方法は、なによりも芭蕉の紀行文にまなんだ」と書いてある。詩人が現地の詩と米国を旅する。 詩は友人を数える方法 (講談社文芸文庫) 作者:長田 弘 メディア: 文庫 見えてくるのは、摩天楼が立ち並ぶアメリカではない。現在、黒人差別に対するデモが行われているが、あまり人影も感じない。言ってしまえば、ごつごつした赤茶けた広い土地に、一通った道路。そこに見えるのは、いつ車が立ち寄るかわからないような、ポツンと立つガソリンスタンド。聴こえてくるのは、カントリ

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  • 「空港にて」 - 晴走雨読 横鎌日記

    村上龍さんの小説を読んだ。たぶん「半島を出よ」以来。というか、他に書籍で読んだ記憶がない。いまさら「ダブル村上」のもう一方と比べるような真似はしたくないが、あちらさんのは、長編は身構えてしまって手が伸びないが、短編やエッセイなどはよく読んでいる。龍1に対して、春樹10くらいの割合だろうか。龍さんをカルピスの原液として、春樹さんを水とすると、かなり薄いカルピスが出来てしまう。メーカーの推奨は原液1:水4程度らしいが。 逆にテレビで見かける頻度となると、龍20:春樹1くらいか。春樹さんの場合、何かの賞を受賞したとか、その際に講演をしたとかのニュースで接することが多いのに対して、龍さんは、ちょうど帰宅したタイミングでやっている「カンブリア宮殿」で見ることが多くて、缶ビールを飲みながら番組を見ることが多い。勝手ながら、龍さんには社会性や時事性を強く感じる。春樹作品に社会性が欠けているわけじゃないと

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  • 「アメリカ語を愛した男たち」 - 晴走雨読 横鎌日記

    読むのに時間がかかってしまった。英語がらみのなので、英文読むのに手間取ってしまった。中古で300円で手に入れて、ここまで楽しませていただけるのはありがたい。 翻訳家であり、「探偵物語」(松田優作が工藤俊作を演じた方。赤川次郎原作じゃなくて)の原案者である小鷹信光さんが、米ミステリー小説に出てくる英単語や表現のルーツをたどったである。登場する主な言葉は、ハードボイルド(hard-boiled)とタフ(tough)。どちらも探偵ものでよく出てくるという印象はあるが、実際のところ、どうなのかはわからない。イメージ先行かもしれない。 アメリカ語を愛した男たち (ちくま文庫) 作者:小鷹 信光 メディア: 文庫 ハードボイルドは、hard-boiled egg(固ゆで玉子)が玉子が抜けた形で落ち着いた言葉であるのは知っていたつもりだが、「テキサス無宿」を書いた谷譲次氏によると、そもそもは鼻っ柱

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  • 「オーケストラがやって来た」 - 晴走雨読 横鎌日記

    クリスチャン・メルラン「オーケストラ 知りたかったことのすべて」が読みたいと思っているが、みすず書房の書籍は高額である。相応のボリュームがあるとはいえ、6000円。消費税込みだと6600円だ。緊急事態宣言が解除され、いまでこそ図書館で借りるという選択肢が生じてきたが、古屋で別のオーケストラに出会ってしまったので、とりあえず待つことにした。 オーケストラがやって来た 作者:山 直純 メディア: 単行 オーケストラー―知りたかったことのすべて 作者:クリスチャン・メルラン 発売日: 2020/02/19 メディア: 単行屋で見つけたのは1983年刊の旺文社文庫の山直純「オーケストラがやって来た」。学習書一のイメージが強い旺文社も文庫を出している時期があったのだ。この4年後に旺文社文庫は廃刊する。こんなことを書いていると完全に脱線してしまうので、山直純さんとその著書に話を戻

    「オーケストラがやって来た」 - 晴走雨読 横鎌日記
    kaiyumaru
    kaiyumaru 2020/06/07
    いつも有難うございます、感謝です、これからも応援します、宜しくです。
  • 「豆大福と珈琲」 - 晴走雨読 横鎌日記

    お恥ずかしい話ながら、珈琲にまつわるエッセイだと思って購入した。もっと恥ずかしいことに、読み進めてもまだ小説だと気づかなかった。気づいたのは5ページ目あたりである。なんだ小説なのか、と思いつつ、もしかしたら片岡義男さんの小説を読むのは初めて、と気がついた。「スローなブギにしてくれ」とか「メイン・テーマ」あたりが映画化されていた時代は、逆にトレンディ―ものとして読むのを避けていた。イラストレーターのわたせせいぞうとか片岡義男とか、勝手ながら青い空にオープンカーを想像させる人たちは別世界の住民ととらえていた。片岡さんのを読むようになったのは「日語の外へ」あたりからか。英語と日語に関するはいくつか読んだはずだ。 豆大福と珈琲 (朝日文庫) 作者:片岡 義男 発売日: 2019/04/05 メディア: 文庫 このには、珈琲にまつわる5つの短編とエッセイが収録されている。すべての作品と言え

    「豆大福と珈琲」 - 晴走雨読 横鎌日記
    kaiyumaru
    kaiyumaru 2020/06/01
    コメント有難うございます、いつも感謝です、これからも応援します、宜しくです。