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イチニクスに関するkakanekoのブックマーク (10)

  •  屋根の上の父さん - イチニクス遊覧日記

    ゴールデンウィークの前半は部屋の片付けを少しした。「少し」になってしまったのは、脱線しすぎたってことの他にも理由があって、それは私が部屋で掃除をしている間ずっと、窓の外の屋根の上に父さんがいたからです。 なぜ父さんがそんなところにいたかというと、どうやら屋根掃除をしようと思い立ったからのようでした。掃除した後、ペンキを塗るのだとのこと。もともと行動的な人じゃないので動きがぎこちなく、見てるととても不安になります。へっぴり腰なのに、「屋根抜けない?」と聞いたら「母さんじゃあるまいしw」とか言うところが相変わらずだなと思いました。 そんなわけで屋根を洗うためのバケツリレー(屋根の上で待ってる父さんに水入りバケツを運ぶ)をする羽目になり、部屋の掃除はまったくはかどりませんでした。というのは半分言い訳で、残りは久しぶりに『君に届け』を読みだしてしまったせいなんだけど、6巻の龍の「俺もそう思うんだ」

     屋根の上の父さん - イチニクス遊覧日記
  •  夜の窓 - イチニクス遊覧日記

    谷川俊太郎さんの詩で、私が特に好きなもののひとつに、夜に起き出して窓の外を見ると、家々の明かりがまるで海の底に沈んだ光る石のようである、という一節があったように思う。手元にないのでうろ覚えではあるけれど、その描写と私の記憶はすでに混ざり合っていて、夜の明かりを眺めるたびに、思い起こされるのは私の家の2階へと続く階段の途中にある小さな窓であり、そこにははだしの足の裏の冷たさと、手に持ったコーヒーの湯気と、不意に冷蔵庫のうなり声が止まるときの、いっそうの静けさがある。 最近、アパートは家というより部屋だよな、ということを考えていて、それは広さの問題というよりも、1人用の明るさにあるんじゃないかと思った。 だからこそ、すでにほとんどの人は眠っているであろう時間帯の明かりの向こうには、2階へと続く階段の窓の前に立つ、冷たい足の裏があるような気がしてしまう。 そして、明かりを消したとたんに静けさも消

     夜の窓 - イチニクス遊覧日記
    kakaneko
    kakaneko 2009/03/18
    俊太郎のなんの詩だろう
  •  家族写真 - イチニクス遊覧日記

    小学校の高学年くらいから、家族写真に写るのが苦手になった。父さんは出かける予定の時間になってからトイレにこもり、その後洗車をした後に、持ち物チェックをはじめて…と、お決まりの行程を経なければ出かけられないような人だったので(なので後に目標時間を1時間以上前にして伝えるようになった)、もちろん写真を撮るにしてもいろいろと時間がかかる。 でもそれがいわゆる写真撮影スポットだったりすると、後ろに待ってる人がいたりもするわけで、そういうのにもやもやしていたのもあるし、それ以上に、そんな気分で写った私の仏頂面といったらどれもこれもひどくて、写真ができあがるたびに自分が写ってるとこぜんぶ消したくなった。 だから今でも記念撮影みたいなのって苦手なのだけど、正月に両親にアルバムをプレゼントしようってことになって昔の写真をひっぱりだしてみていたら、意外なほどに楽しい写真がたくさんあって驚いた。 赤ちゃんの頃

     家族写真 - イチニクス遊覧日記
    kakaneko
    kakaneko 2009/02/23
    なんていいんだろう
  • 名前をつけてやる - イチニクス遊覧日記

    くやしいけどいないとやっぱり落ち着かなくて、昼休みに電話したら今日来るっていうから、それからずっとそわそわして、急いで家帰ってとりあえず晩ご飯つくらなきゃって、中華鍋ふってたら腕がつって「ううう」とかのたうちまわってるときにピンポーンなったのでかなりびっくりしましたが、そんなこんなでようやく、うちに新しいパソコンさんが到着しました! ドアを開けると、予想してたのの三倍くらいの大きさの段ボールがあって、思わず配達の方に「大きいですねー」っていったらちょっと笑われました。今回のパソコンは「動画がサクサクみれてー、画像ソフト同時に立ち上げられるくらいのやつで、予算はこんくらい…」とかだいたいな感じで弟に頼んで注文してもらったものです(ありがとう弟)。そんとき「いいのあるよーでかいけど」「いいよいいよそれで」みたいなやりとりをしたんですが、だいぶでかかったね…。高さが私のひざくらいまであって、奥行

    名前をつけてやる - イチニクス遊覧日記
    kakaneko
    kakaneko 2008/11/16
    ハッピーハロー&グッバイ
  • メッセージ - イチニクス遊覧日記

    ジェットコースターに乗ってる時とかに、「おかーさーん」って叫んだりするけど(というのが定型文になってるような気がするけど)、そこで思い描いている “お母さん” ていうのは私のお母さんではないような気がする、ということを今朝考えていた。 うちの母さんが頼りにならないという意味ではない。家ではよくお母さんに様々なフタを開けてもらったりしている。私はフタとかキャップとかを開けるのがとても苦手で、たぶん指の力がよわいのだと思うけど、特にコカコーラ社のペットボトルのキャップは堅いのでこまります。せっかく買った飲み物が開けられないこの切なさ…。キャップを開けられないままぬるくなって行くそうけんび茶…。かといって道を尋ねるときのように「すみません…このペットボトルをあけてもらえませんか」なんて声をかけるのははばかられるので、出先ではなるべくコカコーラ社のペッットボトルは買わないようにしています。でもそう

    メッセージ - イチニクス遊覧日記
  •  豚茶漬け - イチニクス遊覧日記

    豚茶漬けをべると、T兄のことを思い出す。T兄は母方の従兄弟で、私にとっては実の兄のような存在だ。 T兄が私の家に下宿していた受験生の頃、私はまだ中学にあがったばかりだった。 T兄が暮らしていた部屋には、大量のカセットテープと、古めかしい石油ストーブがおかれていた。T兄はアジア音楽のメールマガジン(郵便)のようなものを発行していて、大量のカセットテープの背面には、難しい漢字や、ハングルや、見たことのない文字が並んでいた。中には彼が作曲したテープもいくつかあって、それは祖母いわく「なにやらわからん」音楽だった。私も聞かせてもらったことがあるけれど、ほとんどがオルガンの単音がいつまでも続くような、すこし不安になる音楽で、いつも穏やかな従兄弟がこれを弾いたというのは、なんだか意外にも感じられた。T兄はいつも、ウナギ犬の描かれたバックを持って予備校に通っていた。 そんな従兄弟の部屋のストーブの上に

     豚茶漬け - イチニクス遊覧日記
    kakaneko
    kakaneko 2008/06/27
    おいしい文章
  • ほにゃみさんありがとう!! - イチニクス遊覧日記

    はじまりはこちらのエントリーでした。 年中無謀な日々 - もしもし ほにゃみ先生(id:honyami1919)作成のはてなアイコンストラップ!!こんなガシャポン台があったなら、見るなりしがみつき「両替え…百円玉…」とかキョロキョロしてしまうこと請け合いのかわいさです。パッとみて、あ○○さんだ!とかわかるくらいだから、アイコンって小さいけど結構印象に残るものなんだなーなんて思いつつ見ていると…驚くべきことに下の段の左から二番目!これわたしじゃんかーって思わず手に汗かきました。うれしい!! そして続くほにゃみさんの快進撃エントリー。 ドロップエッグアウト - もしもし ココロ写 - もしもし 快獣ホニャミの「こんな私を貰って」 - もしもし ヨコ・デ・ジャ、ネルヨの祭り - もしもし 今日も、みなさんとっても大神! - もしもし たまりません。思わずブクマページで「かわいい!」「ほしい!」「

    ほにゃみさんありがとう!! - イチニクス遊覧日記
    kakaneko
    kakaneko 2008/05/14
    かわいい!動いてるのかわいい!平民フォトもすばらしい!
  •  ぼんやりとんでって - イチニクス遊覧日記

    ちかごろぼんやりしすぎている。答えなどでそうにないことを、ぐるぐる考え続けているうちに、問いだけがどこかへ飛んでいって、気分だけ取り残されてしまったかのように、何かが何なのかを考えている。 この気分ごと、説明してみたいという気持ちと、言葉にしたくない感じは同時にあって、このまんま、で、あらわすことができればいいのになと思いつつ。例えば絵だったり写真だったりかたちだったり、見えるもののなかにこめることとと、言葉であらわすこととは何が違うのだろうと思う。 それは、向かうところに他者がいるかどうか、なのかな。ことばは予め、あなた、へと向かっている。見えるものの場合は、わたし、が、あなたとしてそれを見る。さいしょに。どちらの場合も、こぼれるものはあるのだけど、言葉が水を張ったプールだとしたら、見えるものは空のプール、とか。考えてみる。 そういえば、ここで日記を書いててよかったなーと思ったことのひと

     ぼんやりとんでって - イチニクス遊覧日記
    kakaneko
    kakaneko 2008/02/29
    きれいなひこうき雲
  •  甘酒、ポーク、映画 - イチニクス遊覧日記

    仕事で湯島に行く用があったので、ついでに湯島天神へ寄ってみた。 「去年来たのも今頃だったかしら、まだ梅咲いてなくて」 と、となりの夫婦が話しているのを聞きながら、小さな紅色のつぼみに触れてみる。かたい。 ぶらぶらと境内を歩きつつ、鈴なりの絵馬に手をあわせ、そうだおみくじをひこう、と思いついたが小銭がないので、何か買ってくずそう、と屋台をまわり、甘酒を買うことにした。なみなみとつがれた紙コップをうけとるとき、おじいさんの冷たくてかわいた手が触れた。「こんな寒い日はないやね」とおじいさんがにっこりしたので、私もつられて笑う。盛大な湯気。 甘酒でおなかをあたためてから、さてと、とひいたおみくじは「吉」。全体的にあたりさわりのない内容で、「願望 意外に早く叶う」と書いてある。私の願望とはなんなのだろうか。叶うとはどういうことだろう。 たぶん、願いごとというのは、叶う瞬間を待つこととは少し違って、き

     甘酒、ポーク、映画 - イチニクス遊覧日記
  •  昔話/大雪の日 - イチニクス遊覧日記

    耳の奥が痛いほど静かだった。起き上がりカーテンをあけ、曇ったガラス窓をこすると、あたり一面の雪で、いつのまに、とうれしくなる気持ちと*1、今日の待ち合わせはどうするんだろーと不安になる気持ちと、半々でストーブをつけ、自分の PHS を、見る。 もうずいぶん昔の、十代の頃の話だ。その数日前につきあうことになった人と、はじめてデート(げふげふ)するっていうんで、調布にある映画館で待ち合わせしてた。でも相手は携帯電話持ってなくて、家電にはたしかまだかけたことなくて、でもいまかけたら家の人でるかもなーとか起こしちゃうなーとか、迷いながら、でも私は PHS 持ってるからいいか、って家を出た。 あたりはしんとしていて、積もりたての雪は、音を吸い込んで膨らんだんじゃないかって思うくらいふんわりとしていた。生け垣に積もった雪を落としたり、雪玉投げたり、足跡つけにいったり、まあするよねってことを一通りしなが

     昔話/大雪の日 - イチニクス遊覧日記
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