もう2ヶ月以上前の話となったが、IBMがコンピュータの歴史上、非常に重要な快挙を成し遂げた。コンピュータのワトソン君がクイズ番組に出演し、2人のチャンピオンを打ち負かしたのだ。(質問応答システム“ワトソン”がクイズ番組に挑戦!) ワトソン君は、質問文の自然言語を理解し、100万冊以上の情報から瞬時に答えを類推し、自然な言葉でしゃべって回答する。このどれもが凄いのだが、一番凄いのが、自然言語を理解する部分だ。ここがGoogleの検索とはまったく違う部分。検索リテラシーなんか必要ない。誰でも使える。自然な文で質問すれば、自然な文で答えてくれる。まさに何でも博士だ。 IBMはワトソン君の開発に膨大なコストをかけているが、決して、クイズ番組で賞金を稼ぐのが目的ではない。F1レースのように、ここで培われた技術を社会に役立てるためだ。まずは医療分野での適用が見込まれている。患者の症状を聞き、膨大な医療