印刷 和歌山市内で路面電車を復活させる構想を、市内の建築家らのグループが練っている。JRや南海の駅と県庁、市役所、観光地を結び、生活と観光の両面で街を元気づけるねらい。年内にNPO法人とし、市を巻き込んだ議論の場をつくりたいとしている。 グループは、市在住の1級建築士の中西重裕さん(53)と会社員や教員ら十数人でつくる「和歌山市にLRT導入を目指す会」。 LRT(ライト・レール・トランジット)は、路面電車を中心にした交通の仕組み。自動車の渋滞を減らし、歩く人が過ごしやすい街を目指す。従来の路面電車よりも床が低い車両を使うのが特徴だ。 日本では、2006年に初めて富山市に約8キロの路線が開業した。和歌山市では昨年9月、市議会で大橋建一市長がLRT導入について「課題や費用対効果について研究したい」と答弁した。 和歌山市内では、1909年から和歌山市の中心を通る「けやき大通り」を経て、