漁師の横澤靖奈さん。船は妻の名前にちなんで彩丸とした=高知県土佐清水市で2023年12月4日、山中宏之撮影 朝日に照らされキラキラと光る海に漁船が並ぶ。太平洋が眼前に広がる四国の南西部、足摺岬にあるのが高知県土佐清水市中浜地区だ。人口は500人弱。かつお節の一種、宗田節の原料となるソウダガツオ(通称メジカ)やサバ漁が盛んだ。約10年前に移り住み、家族や住民にも支えられ、基幹産業である漁業の一翼を担っている。 日差しの暖かいある冬の朝。中浜地区の漁港で次のサバ漁の準備を手伝いのおっちゃんたちと進めていた男性が、横浜市から移住してきた漁師の横澤靖奈(せな)さん(33)だ。作業をしながら時折、漁仲間とこの日の釣果や野球について話す、穏やかな時間が流れていた。
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