給食をめぐる指導が変わりつつある。「完食指導」が子どもの体や心の負担になる可能性が高いことが指摘されている。栄養バランスを考えつつ、給食を楽しんでもらうにはどうすればいいのか。現場では試行錯誤が続いている。「ごはん、少なめによそってね」「おかず、もうちょっと入れて!」。9月中旬、認定こども園「新宿せいが子ども園」(東京・新宿)を訪れると、園児たちがにぎやかに給食の準備を進めていた。園では、子
「牛を運ぶときは優先的に涼しい駐車スペースを使わせてもらえる。個室で眠れるし、時間帯もちょうどよい」。9月下旬、道産肉牛を載せて室蘭港でフェリーに乗り込んだ運送業「マルニ」(福島県三春町)の運転手諏合(すごう)利弘さん(54)は話した。肉牛は同県いわき市に運ぶ予定で、月数回は利用するという。 室蘭と青森港を結ぶ片道約7時間の青蘭航路。本年度からのドライバーの残業規制強化に伴う中距離航路の需要を見込み、津軽海峡フェリー(函館)が昨年10月2日に新規就航した。...
第2次世界大戦で使用された旧日本陸軍の戦闘機「飛燕(ひえん)」にまつわる、ものづくりへの情熱や平和の尊さを訴えるオリジナル映画「HIEN」の製作発表会が2日、浅口市内で行われた。末次成人監督(47)は「良いものをつくりたいという思いには、敵も味方もない。ただの戦争映画ではなく、国を超えて人と人がつながっていくために、できることを考えるような作品にしたい」と抱負を述べた。戦後80年の2025年秋から浅口市などで撮影し、26年の公開を目指す。 戦時中に飛燕を設計した土井武夫さん(1904~96年)、岡山県出身で飛燕のエースパイロットだった垂井光義大尉(15~44年)、2017年に海外から飛燕の機体を入手し復元模型とともに浅口市内で公開しているバイク部品製造「ドレミコレクション」社長の武浩さん(60)=倉敷市=の3人を中心とした群像劇。発表会に同席した武さんは「日本の製造の力を顕彰し、世代を超え
研究所向けの機能を盛り込んだ、コクヨの「リサーチラボペン」が好調だ。現場をヒアリングし、様々なニーズを実現できる特殊インクの開発が市場開拓に奏功。ニッチながら安定した売り上げが見込めるとして、今後も同分野向け商品開発を強化する。 「成熟している市場だから、もう開拓の余地はない」と思えるジャンルでも、視点を変えれば新たな市場はまだ見つかるはずだ。たとえニッチなマーケットでも、高い付加価値を備え、継続的な購入が多い商品なら、安定した売り上げを見込める。 それを実現した商品がある。コクヨが開発・販売している「リサーチラボペン」だ。 企業や大学といった研究所向けのペンで、一般的な油性ペンとは異なる特殊なインクを開発した。「アルコールで拭いても文字が消えにくい」「小さい容器にも書き込みやすい0.6mmの細いペン先」「凍結面や結露面など濡れていても書ける」といった特徴がある。研究所のニーズを細かくヒア
「クラブイベントで手軽に提供される、“パーティー酒”」「罰ゲームで無理やり飲まされ、二日酔い間違いなしの“安酒”」──。そんなマイナスイメージの強かったテキーラの世界が今、劇的な変貌を遂げつつある。プレミアム化の波が押し寄せているのだ。1本1万円以上するような商品が次々とメキシコから日本に上陸し、独特のおいしさを評価してペアリングで客に提供する高級すし店も登場。まさにブーム前夜の様相を呈している。いったい、何が起こっているのか。 「アート×すし」をコンセプトに掲げる、東京・中目黒の住宅街にある高級すし店「宇田津 鮨」。ギャラリーのような空間で、芸術的なアレンジで創作された江戸前ずしを堪能できるとあって、外国人観光客も多く訪れる。 ただ、ミシュラン一つ星を獲得した極上の味だけが、舌の肥えた世界中の通なフーディー(美食家)たちを魅了しているわけではない。 実は、“あるドリンク”とのペアリング提
南三陸町と石巻市にまたがる景勝地「神割崎」の神割岩の裂け目に、岩に生えていたマツが倒れて落ちているのが発見された。今月下旬は裂け目から日の出が見られる時期とあって、多くの写真愛好者が狙うため早期撤去へ検討を進めている。 町商工観光課によると、先週末に訪れた人が倒木を発見し、石巻市北上総合支所を通して連絡を受けた。マツは、先端が海中に沈んでいるため正確な長さは分からないが10㍍ほど。幹も太いことから風雨による浸食で根元から倒れたとみられ、ちょうど、裂け目のフォトスポットになっている岸の目の前にある状態だ。 4年前の2020年の倒木よりサイズは小さいものの、この時は7月の発見から大型クレーンによる撤去までに1カ月ほど、費用約100万円を要した。今回は、裂け目と日の出が重なる今月下旬まで約半月しかない。 宮川舞課長は「地域の景勝地であり、石巻市と協議しながらできるだけ早くマツを撤去できれば。日の
「福とら」待ってた 天然トラフグ続々 福島県相双沖、今季はえ縄漁始まる 2024/10/02 10:09 松川浦漁港に水揚げされる天然のトラフグ1日午前10時35分ごろ、福島県相馬市 福島県の相馬双葉漁協が相双沖で操業する今季のフグのはえ縄漁が1日、始まった。 相双地区から27隻が出漁した。相馬市の松川浦漁港では船が午前3時45分ごろ、一斉に出発した。漁を終え午前10時過ぎに戻ると、生きのいいトラフグが陸に上げられた。 同漁協ふぐはえ縄操業委員長の石橋正裕さん(45)=福進丸=は「いい大きさのフグが多かった。魅力を県内に広め、観光の名物にしたい」と展望を語った。 相馬市内では漁業者や観光・商業関係者、行政が一体となって天然トラフグをブランド魚「福とら」として売り込んでいる。本格的な漁期を迎え、関係者は期待を高めている。昨年から資源管理と高単価のフグの提供のために定量制とし、1日1隻あたり
近海一本釣り船「福吉丸」(道脇啓漁労長、116トン)への乗船取材は、今度こそ最後の航海を迎えた。9月30日午後に金華山沖へ出て海上で眠り、10月1日の夜明けから操業。近づく台風などを考慮し、他船も集まる漁場で、またも福吉丸は一歩抜け出した。午前6時前から立て続けにナブラ(魚群)を捉え、約12トンのカツオを釣って一番乗りで宮城・気仙沼漁港に滑り込んだ。…
ホタテの貝殻で水害を防げ-。茨城大大学院の研究チームが、産業廃棄物となるホタテの貝殻を河川堤防斜面の補強材に再利用する取り組みを進めている。耐久性能の実験では、国が技術開発目標とする「越水しても堤防が決壊しにくい」強度をクリアした。チームは今後、実際の河川堤防への採用を期待している。(青木孝行) 鬼怒川の堤防が決壊し常総市などで大きな被害を出した2015年9月の関東・東北豪雨をきっかけに、同大学院の小林薫教授(63)=地盤工学=らが保水性に優れる貝殻に着目し、飛島建設(東京)と共同開発を始めた。 貝殻はフォークリフトやブルドーザーなどの重機で踏んで粉砕し、合成繊維製のネットに詰める。貝殻を詰めた円柱状のネットは1本が直径10センチ、長さは約1メートル。それを堤防斜面にすき間なく並べることで、コンクリートブロックと同様の補強効果を得られるという。
10月に入り県内ではナマコ漁が解禁となりました。 中国が日本産水産物の輸入再開の方針を示すなか、宮下知事は「中国に依存しない体制づくりが重要」と強調しました。 陸奥湾では例年10月1日を解禁日として、ナマコ漁が始まります。 横浜漁港でも、きのう漁に出た船が港に戻ると、水揚げされたナマコが荷さばき所に集まってきました。 ただ、心配されるのは加工用として輸出され大きな収入源となっていた中国の、去年から続く禁輸措置です。 横浜町漁協では、ナマコの価格が高いときは1キロあたり7000円から8000円でしたが、禁輸措置以降は半分ほどまで下がったということです。 先月20日に国は、安全基準に合致した日本の水産物の輸入を再開することで中国と合意したと発表しました。 ただ、具体的な再開時期はまだ見通せません。 漁協では漁獲量や価格などの状況を見ながら、漁を続けることにしています。 ★横浜町漁協 二木春美
資源管理の取り組み効果 県内で水揚げされるズワイガニ(越前がに)について、今期(11月6日~来年3月20日)当初の漁獲枠が前期比86トン(18・9%)増の541トンになることが、県への取材で分かった。2年連続の増加で、資源量の回復が要因としている。県底曳網漁業協会は今期も水揚げ量の自主規制を継続し、安定供給に努める。 ズワイガニは、国の「漁獲可能量(TAC)制度」の対象。神戸市内で1日、富山県から島根県にかけての沿岸「日本海A海域」のカニ漁関係者でつくる特別委員会があり、...
水産高校の生徒たちを乗せた宮城県の海洋総合実習船、宮城丸がハワイ沖でのマグロ航海実習に向けて気仙沼港を出港しました。コロナ禍で中止されていたハワイへの寄港が、5年ぶりに復活します。 航海実習に臨む気仙沼向洋高校と宮城県水産高校の生徒31人は、ハワイ沖の漁場で約1カ月半、マグロはえ縄漁を行い、漁業や航海技術などを学びます。 新型コロナの影響で中止されていたハワイへの寄港が5年ぶりに復活することになり、生徒たちは4日間ホノルルに滞在します。 気仙沼向洋高校の生徒「緊張もありますけど、45日間仲間と一緒に協力し合ってマグロの取り方だったりを学んでいけたらなと思っています」 保護者「仕事の大変さとか大切さとか、周りとの協力の大切さを学んで帰ってきてもらえればと思います」 港には家族や同級生らが集まり、航海の無事を祈って見送りました。 宮城丸は、10月14日に気仙沼港に戻ります。
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