富士通研究所は1月15日、暗号化された文字列データを復号せず暗号化したまま検索することができる秘匿検索技術を開発したと発表した。 同社は昨年8月、データを暗号化したまま演算処理を行う準同型暗号の高速化技術を開発したことを発表しているが、今回の秘匿検索技術は、これを応用したもの。 今回開発した技術は、暗号化した検索文字列と暗号化されたデータ成分の1つずづずらしながら、同じ並びのデータが存在するかどうかを判定するもの。そのため、検索対象のデータと検索する文字列は、同じ暗号方式を利用することが前提となる。 暗号化したまま統計処理などの演算が行える準同型暗号の技術をベースに、一回の処理で複数の暗号演算を同時に行えるように改良することで、文字列全体に含まれる検索キーワードの一致判定を一括して行うことができる。検索スピードは、16,000文字の秘匿検索が1秒以内で行えるという。 開発した技術は、暗号化
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