中国の本当の狙いは東シナ海の覇権を握ること ---尖閣諸島の領有権を巡って日中の対立が激しくなっています。そんな中、昨年12月26日に安倍首相が靖国神社を参拝しました。アメリカはこれをどう見ているのでしょうか? アメリカ大使館は「日本の指導者が近隣諸国との関係を悪化させる行動をとったのには失望した」といいました。ただ、私としては「失望した」という表現は大げさだと思います。 アメリカ政府が懸念しているのは、靖国参拝ではなく、中国の挑発的行動で東アジアの緊張が高められているということです。靖国参拝によって、それまで注目されていた中国の挑発活動ではなく、むしろ日本の方が注目されるようになったことを懸念しているのだと思います。 安全保障の点では、問題になっている国は中国であり、日本ではないのです。日米のメディアは、安倍政権が右傾化、再軍事化しているなどと書き立てていますが、これは事実とはいえません
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