エルヴィス・プレスリーのツアーやレコーディングに最初期から60年代まで参加し、その鮮烈なギター・サウンドでエルヴィスとロックンロールを世界中に広めたといってもいい、ギタリストのスコッティ・ムーアが他界した。 スコッティはここのところ体調を崩していたというが、6月28日にナッシュヴィルの自宅で息を引き取った。享年84だった。 スコッティはテネシー州フンズヴォルト近郊の農場で育ち、8歳からギターを弾いていたが、海軍勤務を経て除隊後の52年にメンフィスへ移り、カントリー・ウェスタンのバンドに参加してここでベーシストのビル・ブラックと出会った。 1954年にスコッティとビルはサン・レコードのオーナーのサム・フィリップスにエルヴィスと引き合わせられ、レコーディングを試みることになったが、リハーサルの休憩中のエルヴィスの鼻歌からビルとスコッティは“That’s All Right”のアレンジを考案し、