思い出してみれば、私の人生で自炊中心で生きていた時代、というものはほとんどありません。 一人暮らしを始めたばかりで、懐にも余裕のなかった大学生時代。 そして、ちょっと料理に興味が出てきて「やってみようか」と思った30代前半。 合わせても5年にも満たないでしょう。 しかも「自炊」と言っても、「肉を買ってきて焼く」とか「適当に買った具材を鍋に入れて煮る」とか、単純作業ばかりであまり凝ったものを作っていたわけではありません。 「とりあえず、口に入ってあまりにも不味くなければいいか」くらいの考えでした。 そのくらいの考え方では当然、自炊も長続きはしないもの。 結局、コンビニ弁当とか、スーパーのお惣菜とか、外食とかが中心となっていってしまいました。 なんだかんだ言って、やはり自炊するより買ってきてしまった方が楽なんですよね。 自分で料理して、食べて、後片付けして……その時間の確保も、簡単ではありませ