日本や米国など5カ国が2021年の完成を目標に計画を進めるTMT。1.44m径の鏡×492枚で口径30メートルを実現。望遠鏡の構造部は三菱電機が担当。(提供:国立天文台) 「光を、さらに多くの光を」。望遠鏡は大きな鏡で多くの光を集めれば集めるほど、より遠くの、より暗い天体をより詳細に見ることができる。 現在、人類が観測したもっとも遠くの銀河は130.2億光年先にある。つまり130.2億年かけて地球に届いた、130.2億年前の銀河から放たれた光を観測しているわけだ。宇宙誕生は約138億年前とされているので、宇宙誕生約8億年後の銀河を見ていることになる。(134億光年先の天体が発見されたというニュースも出ているが、距離が正確に決定されていない) ではその先はどうなっているのだろう。いつ、最初の星や銀河が生まれたのか?人類は今、最先端の技術を総動員してその疑問に答えようとしている。狙うのは宇宙誕