講談社は、少部数・多品目の出版物の制作に柔軟に対応するため、“講談社ふじみ野デジタル印刷製本工場”を開設。本格稼動に先立つ28日、報道関係者に対して内部を公開した。 昨年9月に導入した、日本ヒューレット・パッカードの輪転機能を備えた大型インクジェット印刷機「HP T300 Color Inkjet Web Press」に、スイス ミューラー・マルティニ社製の製本機と組み合わせ、PDFで入稿したデータを、版を作らずに印刷・製本できるフルデジタルの書籍生産システムを構築した。
「紙媒体のデザイナーのためのWebデザインツール」――。そんなコンセプトの新しいソフト「Adobe Muse 2.0」を8月21日、アドビ システムズがリリースした。英語版は2011年8月にパブリックベータが公開されていたが、日本語版の提供は今回が初めて。単体パッケージは販売せず、Creative Cloudのメンバー(月額5000円〜)向けに提供する(単体サブスクリプションは計画中)。 マスターページ、ガイド、スウォッチ……おなじみの機能 Adobe Museは、HTMLやCSSなどのコードを記述せずに、Webサイトを制作できるソフト(Mac OS X/Windowsに対応)。Webサイトの制作では、PhotoshopやFireworksなどのグラフィックソフトでカンプを作成し、HTML/CSSをコーディングする流れが一般的で、HTML/CSSの知識が必須。「ホームページ作成ソフト」を使
暗闇の中、1枚の透明なスクリーンに初音ミクが浮かんでいる。ちょっと手を伸ばせば、長い髪にもさわれそうだ。透明スクリーンの中から、“彼女”がこちらに出てきてくれている。妄想でも幻覚でもなく、最新の立体映像技術によって。 スクリーンに映像を出しているのは23台のプロジェクター。市販のビジネス用プロジェクターだ。特殊な合成処理を施した23枚のCGを、やはり特殊な加工を施したスクリーンに投影すると、映像の部分部分が重なり合い、あたかもそこに本物の“ミクさん”がいるような映像が合成される※。 開発者は浜松市に住むAono.Yさん(25)。「Future Vision Projector」(FVP)と名付けられたこのシステムは、Aonoさん曰く「たぶん世界初」。複数台のプロジェクターを使った立体映像技術は以前からあったが、透明なスクリーンで、しかも理論ではなく実際に立体映像を映せたのは初めてという。
オーリッドという日本のIT企業が注目を集めている。売上高は40億円規模。法人向けWebサービスを提供していたが、昨年から個人向けサービス「KYBER」を開始した。16日に発売した「KYBER Smartnote」(写真、3冊1500円)は、そのサービスの目玉だ。 見た目はごく普通のノート。メモをしたり、議事録をとったり、普通のノートとして使える。ノートをiPhone付属のカメラで撮影し、KYBERのWebサイトにアップロードすると、画像のデータがクラウドサーバー上で管理される(Androidには10月対応予定)。そこまではこれまでのクラウドサービスにもあったもの。「Evernote」を思い浮かべる人もいるだろう。 だが、話はここからだ。 しばらくすると、手書きのメモが文字データになって送られてくる。いわゆるOCR(画像からの文字起こし)だが、その精度は異様に高い。ほぼ完璧だ。納品までも最速
HTML5ではビットマップ画像を手軽に扱える「Canvas」が話題ですが、「SVG」も画像関連で注目したい新技術です。HTML5ではInline SVG(インラインSVG)がサポートされ、HTML内にSVGを直接記述できるようになるのです。 今回のJavaScriptラボは、Firefox 4、Google Chrome 7、Internet Explorer 9を対象に、インラインSVGの使い方とJavaScriptによる制御方法について解説します。全部で3回に分けて、最終的には簡単なシューティングゲームを作成します。 SVGとは? SVG(Scalable Vector Graphics)は、名前のとおりベクター形式の画像フォーマットです。ベクター形式とは、点と点で結ばれた線で図形を表す方法で、アプリケーションでいえばIllustratorがベクター形式を採用しています(Photosh
先日、出版科学研究所から2010年の雑誌・書籍販売金額が発表され、雑誌は13年連続、書籍も4年連続の減少であることが明らかになった。電子書籍は集計外だったため、電子書籍元年と言われた2010年の売れ行きは判然としないままだが、少なくとも紙の雑誌・書籍の縮小傾向が続いていることは間違いない。 ここまで4回にわたって電子書籍のサービスやハードを利便性の面から紹介してきた。第5回となる今日は、電子書籍の発展を左右する出版社、書店、そして個人出版界隈の状況について解説したい。 電子書籍は再販制で守られない 電子書籍を巡る議論で忘れてはならないのは、再販制(再販売価格維持制度)の問題だ。 これまで書籍、雑誌、新聞、音楽ソフトは、メーカーが流通事業者に対して、価格を提示し、それを守らせることが例外的に認められてきた。 もちろん、いったん消費者の手に渡った商品はその権利が消尽(しょうじん)するので、そこ
先日、アップルの「iPad」がようやく発売された。アップルストアやソフトバンクモバイルの店舗には当然のように行列ができたが、おもしろかったのは行列に並んでいる人たちの手によって、状況がTwitterで次々とつぶやかれたこと。日本でもようやくiPadが買えるというお祭りムードにも乗せられ、思わず行列の中から発信されるつぶやきを朝方までチェックしてしまった。 こうしたつぶやきと同時に、「Ustream」を使って状況をレポートしている人も少なくなかった。Ustreamは動画共有サービスの1つで、PCに付けたUSBカメラなどを使って簡単にライブ映像を配信できるというもの。数千円のカメラがあれば、アプリケーションをインストールするだけで使えるという手軽さもあり、現在では数多くの映像が配信されている。 このUstreamはインターネットにさえ接続されていれば映像を配信できるため、無線LANを使って屋内
一口に「電子書籍」といっても、実はそのフォーマット(データ形式)によってさまざまな種類が存在する。そのため、気に入った電子書籍を読む前に、その本がどのフォーマットのものなのか把握して、サポートしている閲覧用ソフト(あるいはハードウェア)を手に入れなければならない。いわば、VHS対ベータ、Blu-ray対HD DVDのような規格争いが電子書籍においても繰り返されており、主流となりそうなフォーマットはどれか、ある程度気に留めておく必要があるのだ。 ユーザーとしては悩ましいところだが、閲覧用端末を数多く売りたいメーカーの思惑、不正コピーは避けたいがより多く流通させたい出版社の本音、場所や時間を気にせず紙同様に楽しみたい消費者の心情、その狭間で落とし所を見つけようという努力の結果が、フォーマットとしての電子書籍だといえる。 電子書籍フォーマットは、いくつかの基準により分類できる。その分類を把握した
iPadのiBooksやSONY Reader、Nookなど、多くの電子書籍リーダーがサポートしているEPUB形式はXHTML+CSSがベースになっているので、誰でも自由にビューアーを作成できます。今回のJavaScriptラボは、Webブラウザー上でEPUBデータを表示するオリジナルのビューアーアプリを作ってみましょう。 ビューアーといっても、EPUB形式をきちんと解析して処理するには手間がかかりますので、今回はEPUBに含まれるXHTMLを表示するだけのシンプルなアプリです。それでも、著作権保護機能がかかっている場合を除けばほとんどのEPUBデータを表示できます。 今回のサンプルはHTML5 File APIを使っているので、Firefox 3.6以降でのみ動作します(一部をのぞく)。また、FirefoxのデバッガーであるFirebugを利用しますので、事前にインストールしておいてくだ
いまやWeb制作に欠かせなくなったJavaScript。でも、「JavaScriptはほとんど“アリモノ”で済ませている」という方も多いのでは? そこで、WebデザイナーやマークアップエンジニアなどのWeb制作者の方向けに、いま一番人気のJavaScriptライブラリー「jQuery」の基本を学べる特別レッスンをお届けします。題して、「40分で覚えるjQuery」。要点だけにぎゅっと絞って解説しますので、手を動かしながら今すぐjQueryを始めましょう。 【0分目:導入編】 jQueryのダウンロードと利用方法 jQueryのライブラリー本体(JavaScriptファイル)は公式サイトからダウンロードし、head要素などにscript要素を書いて読み込みます。
「デスクトップアプリケーション並みの美しいユーザーインターフェイスが作れる」と評判のJavaScript/Ajaxフレームワーク「Ext JS」の最新版、「Ext JS 3.0」が7月6日にリリースされました。「古籏一浩のJavaScriptラボ」第4回は、実際に簡単なサンプルを作りながらExt JSの魅力に触れる入門記事をお届けします。 (編集部) Ext JSとは? 「Ext JS」は、米Ext JS, LLCが公開しているオープンソース(※)のJavaScript/Ajaxフレームワークです。「フレームワーク? ライブラリーなら聞いたことあるけど……」と首をかしげる人も多いかもしれません。「Prototype.js」や「jQuery」、「Yahoo UI Library」「MooTools」などの有名なJavaScript/Ajax“ライブラリー”に対して、Ext JSは“フレームワ
iPadの上陸、Googleの参入などで盛り上がる電子書籍市場。「Webに近い」性質を持つ電子書籍は、Web制作の世界とも決して無縁ではありません。本連載では、「JavaScriptラボ」でおなじみの古籏一浩氏が、主な電子書籍フォーマットのデータの作成方法を解説します。(編集部) 電子書籍にはPDF、EPUB、.book、AZW/MOBI、Topaz、XMDFなどさまざまなフォーマットがありますが、どのフォーマットがどんなコンテンツに適しているのか、どのような方法でデータを作成できるのか、電子書籍の課題や現実のワークフローは実際にデータの作成を体験することで見えてきます。そこで、本連載では現時点で広く使われている(もしくは仕様が公開されている)4つの電子書籍フォーマットについて、データの作り方を解説します。
「Adobe Bridge」のJavaScriptを使ってWeb画像処理を自動化する本連載。前回はWebサーバーから取得したRSSのタイトルを抽出し、Photoshopで画像として保存する方法を紹介しました。BridgeはFTP に対応しており、JavaScriptを使ってファイルをアップロードしたりダウンロードしたりできます。今回は、保存した画像をサーバーにFTPで転送してみましょう。 ■シリーズラインナップ 第1回 Webサーバーのデータを取得 第2回 RSS(XML)の処理 第3回 BridgeからPhotoshopのJavaScriptを実行 第4回 Photoshopで作成した画像をFTP転送(この記事) 第5回 Bridgeで画像フィルタを作成 第6回 GUI (グラフィカルユーザーインターフェース)の処理 BridgeでファイルをFTPサーバーに転送してみよう Bridgeで
Adobe Creative Suiteの「Adobe Bridge」は、JavaScriptを使ってさまざまな画像処理を自動化できます。前回はサーバーからRSSファイルを取得する方法を解説しました。今回は、BridgeからPhotoshopを操作し、サーバーから取得したRSSを元に画像を作成する処理を作成します。BridgeのJavaScriptは、単純にBridgeからPhotoshopのスクリプトを実行するだけでなく、Photoshopからの戻り値を受け取れます。つまり、Bridge←→Photoshop間でデータをやり取りできるのです。 ■シリーズラインナップ 第1回 Webサーバーのデータを取得 第2回 RSS(XML)の処理 第3回 BridgeからPhotoshopのJavaScriptを実行(この記事) 第4回 Photoshopで作成した画像をFTP転送 第5回 Brid
JavaScriptやPythonなどのスクリプト言語を使ってアプリケーションを制御するのは、いまや珍しいことではありません。本連載の第3回では、Photoshop上で動くJavaScriptについて紹介しましたが、アドビのアプリケーション(旧マクロメディア製品を除く)でもっとも早くJavaScriptに対応したのが「Illustrator」です。Illustratorは2001年に発売されたバージョン10からJavaScriptによる制御に正式に対応し、それまで手作業でしていた面倒な処理を自動化できるようになりました。 今回は、IllustratorをJavaScriptで制御する方法について紹介します。最終的には作例として「百ます計算」の表を完成させます。百ます計算とは、左側と上側にある数値の合計を10×10のマス目に記入していくもので、集中力を高める手法として小学校などで使われていま
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