同志社大今川キャンパス(京都市上京区)のハリス理科学館で毎年開催されている「Nessima Room企画展」が10月1日から今年も開催される。今年のテーマは、「早稲田と同志社 創設者の想いと交流から」。同志社の創設者である新島襄と早稲田大の創設者である大隈重信との交流から、現在にまで見られる両大の関係について、同志社社史資料センターと早稲田大学文化推進部が協力して開催する。 新島と大隈の出会いは、大隈が早稲田大の前身となる東京専門学校を建設していた頃、新島が大隈のもとを訪ねて同志社及び日本の教育について意見を述べ、大隈が新島の人格と確固たる主義信仰に深く共感したことに始まる。早稲田大の白井克彦総長は「大隈にとって新島は福沢諭吉と共に最も推服する教育者」であったと語る。早稲田大には新島のみならず、弟子の家永豊吉、大西祝、岸本能武太、浮田和民、安部磯雄らも早稲田大で教鞭とるなど影響を与えた。