県埋蔵文化財センターは、明和町池村の小金3号墳で、埋葬当時の原型をよくとどめた横穴式石室(棺を納める石積みの部屋)を発見したと発表した。出土した土器から、6世紀後半に造られた古墳と考えられるという。19日午前10時半から、1時間の予定で現地説明会を開催。出土した土師器(はじき)、須恵器など遺物も公開する。 石室の規模は全長8・2メートル、高さ1・7メートル、幅1・1メートル。天井、両側、奥のすべての石材が残っており、石室の造り方や盛り土の積み方がよくわかる。県内では貴重な発掘例という。 また、両袖式(平面の形が羽子板形)で全体にやや細長く、県南部の古墳にみられる特徴をよく示しているという。 国営宮川用水第二期土地改良事業に伴い、事前調査として6月から丘陵地約2100を発掘、調査していた。 説明会は小雨でも中止で、現地の足場が悪いため、当日晴れていても前日の天候状況次第で中止もあり得るという