「基地の町」として語られる青森県の三沢「在日米軍基地の町」として語られるのはほとんどが沖縄だが、近くの空を北朝鮮のミサイルが平然と通過している「基地の町」がある。三沢だ。 地元の人に危機感は高まっていないのか。三沢を訪ね、話を聞いた。 ■同じ滑走路を米軍と自衛隊とJALが使う 青森県の太平洋に面する人口約4万の町、三沢。2月某日の正午頃、エレベーターで3階に昇ると視界が開けた。ここは、1㎞ほど先に滑走路が見渡せる三沢航空科学館の展望デッキである。 青空の下に除雪が施された滑走路があり、奥にはジャンボジェットをずんぐりさせたアメリカ空軍の大型輸送ジェット機(C-17グローブマスターⅢ)、円盤型のレーダーがついた航空自衛隊の早期警戒用のプロペラ機(E-2C)。その背後にはかまぼこ形の格納庫が連なっていた。ここは軍民混在、つまり、アメリカ空軍、航空自衛隊、そしてJALが共同で使用する滑走路なのだ