【ロサンゼルス長野宏美】米国のドナルド・トランプ次期大統領の政権移行チームがテロ対策として検討中とされるイスラム系移民の登録制度について、有力支持者が米テレビで支持を表明する際、第二次大戦中の日系人強制収容を「前例」として引き合いに出した。これに対し、ロサンゼルスの全米日系人博物館は18日、強制収容は「恥ずべき歴史だ」と指摘し強く抗議する声明を発表した。 トランプ氏の政治資金団体幹部だったカール・ヒグビー氏は16日、保守系FOXテレビの番組で、イスラム系移民の登録制度を支持。人種や宗教に基づいた特定集団に対する差別的扱いに関して「第二次大戦中の日本人にもそうした」「前例がある」と述べた。