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ブックマーク / courrier.jp (455)

  • 米経済誌の指摘「メタから退いたピーター・ティールは極右の政治活動に専念できる」 | 冷え切ったマーク・ザッカーバーグとの関係

    トランプ主義の復権を目指す? 大物投資家のピーター・ティールが、2005年から務めていたメタ(旧フェイスブック)の取締役を退任すると発表した。米誌「ブルームバーグ・ビジネスウィーク」は、「ティールがかねてから望んでいた極右政治に全面的に取り組めるようになるだろう」と報じる。 決済サービス「ペイパル」やデータ分析企業「パランティア」の共同創業者であるティールは、当時のフェイスブックにおける初めての外部投資家であり、同社CEOマーク・ザッカーバーグと共に巨大SNSへの成長を導いた。その傍らで、トランプ元大統領が当選した際には政権移行チームのメンバーを務め、私的にはSNSに批判的な立場であることでも知られる。

    米経済誌の指摘「メタから退いたピーター・ティールは極右の政治活動に専念できる」 | 冷え切ったマーク・ザッカーバーグとの関係
    kaos2009
    kaos2009 2022/02/15
    “ザッカーバーグを敵視する政治家をサポート” 映画「ソーシャル・ネットワーク2」の題材に事欠かないな
  • ブライアン・イーノ「NFTのせいで、アーティストまで資本主義のチンケなクソ野郎になってしまう」 | 彼が懸念する「オートマティシズム」とは

    現代を代表するアーティストの一人であるブライアン・イーノ。彼はいま、暗号資産関連の技術が単に“金儲けのソリューション”になっている点を厳しく批判する。2021年に暗号技術の専門メディア「クリプト・シラバス」を立ち上げたIT評論家エフゲニー・モロゾフが、イーノが懸念することを尋ねた──。 かつて「世紀の放尿」をやってのけた男 ブライアン・イーノは、アンビエント・ミュージックという音楽ジャンルを作りだしただけでなく、この40年間で数々の名盤にプロデューサーとして関わってきた。サウンドやビデオ、デジタルアートを使った作品制作にも取り組み、代表作の一つである「7700万絵画」などは、そこからおびただしい量の楽曲が生成される点から言ってもNFTの対極に位置するといえる。 イーノはかつてマルセル・デュシャンの有名なあの小便器(註:「泉」という名のアート作品)に小便をしてみたという逸話の持ち主でもある。

    ブライアン・イーノ「NFTのせいで、アーティストまで資本主義のチンケなクソ野郎になってしまう」 | 彼が懸念する「オートマティシズム」とは
    kaos2009
    kaos2009 2022/02/14
    “アーティストたちがこうしたツールを使って、世界から数兆ドルを奪い取り、それをもっと生産的で人間的な活動に投じられるのでしょうか。”
  • 30年前に会った“日系ユダヤ人”の「Abe」はその後どうしているだろうか | 日本の最大手新聞社ニューヨーク支局のベテラン記者が回想

    This article is translated from the English original, which appeared in the American Jewish news outlet the Forward. Click here to get the Forward’s free email newsletters delivered to your inbox. 日のある新聞社のニューヨーク支局で記者として働いてきたので、ヘンリー・キッシンジャーにインタビューすることが定期的にあった。数年ごとに20年近く、日からやってきた同僚を連れて、パークアベニューにある「キッシンジャー・アソシエイツ」を訪ねたものだった。 キッシンジャーは東アジアの多くの地域でなお賢人にして歴史的重要人物と仰がれており、彼へのインタビューはわが新聞にとって一大事だった。 われわれの質問に

    30年前に会った“日系ユダヤ人”の「Abe」はその後どうしているだろうか | 日本の最大手新聞社ニューヨーク支局のベテラン記者が回想
    kaos2009
    kaos2009 2022/02/03
  • コロナ禍で日本を離れた元在日ドイツ人の告白「日本の人種差別に耐えられなかった」 | 日本から離れゆく人材

    パンデミックによって日に入ろうとする外国人の入国が厳しく制限され、危機感を強める経済界からも批判が高まっている。そんな状況を受け、東京で成功しつつあったのに日を離れることを決意したドイツ人の声を独誌が伝える。 うまくいっていた東京での仕事 独誌「シュピーゲル」の記者が、世界28ヵ国に住むドイツ人の声を、『メコン川で昼を』(未邦訳)という著書にまとめた。 そのなかには、日に9年ほど住んだドイツ人男性の声も掲載されている。 大学時代にアジア研究をしていたある30代前半のドイツ人男性は、学部在籍中に日に留学をする機会を得て、その後も日ドイツ系組織で働いた。 その後、知り合った「日のクラブシーンのプロモーターや日のアーティストたちと協力し、電子音楽の祭典を東京で開催した」そうだ。同イベントは日では初開催だったが、世界各地で開催されているもので、その後東京でも定期的に開催されるよ

    コロナ禍で日本を離れた元在日ドイツ人の告白「日本の人種差別に耐えられなかった」 | 日本から離れゆく人材
    kaos2009
    kaos2009 2022/02/03
  • 中国の研究者が国際法で禁止された「人工子宮で胎児を育てる“ロボット乳母”」を開発 | 胎児の「ランク付け」も可能

    少子化の新たな打開策? 中国の研究者が、人工子宮内で成長する人間の胚をモニタリング、およびケアするための「ロボット乳母」を開発したと、1月31日、香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」が報じた。 江蘇省東部にある蘇州医用生体工学研究所の研究者らが開発したのは、人工子宮内の胎芽(妊娠8週未満の胎児)を詳細に観察、記録し、二酸化炭素や栄養分、人工子宮内の環境などを自動で調整する人工知能システムだ。このシステムはまた、健康状態や発達の可能性をもとに、胎芽を「ランク付け」することもできるという。 この研究は12月、中国国内の学術誌「ジャーナル・オブ・バイオメディカル・エンジニアリング」で発表された。論文によれば、このシステムを使うことによって、胎児は女性の子宮よりも安全かつ効率的に成長することができる。このシステムはすでに、動物の胎芽を数多く育てているという。 2021年、中国出生率は建

    中国の研究者が国際法で禁止された「人工子宮で胎児を育てる“ロボット乳母”」を開発 | 胎児の「ランク付け」も可能
  • “夫に20回刺された彼女”はDVと戦い、法律を変えた─「私は恥ずかしくない。恥ずべきは夫のほうよ」 | DVに対する社会の関心を大きく前進させた、彼女の決意

    イスラエルのDV(家庭内暴力)にまつわる法律は、以前から「加害者に都合がいい」と批判されてきた。そうした法律や、DV被害に対する社会の認識を、短期間で大きく変えた女性がいる。夫の暴力によって生死をさまよった彼女は、いかにしてそれを成し遂げたのか。米紙「ニューヨーク・タイムズ」が取材した。 凄まじい暴力をかろうじて生き延びたシーラ・イサコフ(33)は、ミイラのように包帯を巻かれ、意識不明のまま病院のベッドに横たわっていた。 2年前に結婚した夫が、彼女の頭や顔、体を麺棒で何十回も殴ってから喉を締め、それからキッチンナイフで20ヵ所刺したのだ。それも泣き叫ぶ、幼い息子の目の前で。 近所の人が止めに入ったことで、イサコフはヘリコプターでイスラエル南部の最寄りの病院に運ばれた。だが重体で、その晩を越せる確率は20%だと医師たちは見積もった。

    “夫に20回刺された彼女”はDVと戦い、法律を変えた─「私は恥ずかしくない。恥ずべきは夫のほうよ」 | DVに対する社会の関心を大きく前進させた、彼女の決意
  • この世に絶望した若者たちに“死に方”を教える「自殺サイト」の深すぎる闇 | なぜ彼らは自ら命をたったのか──NYT渾身の長編ルポ

    (編集部注:この記事は自殺に関するものであり、自ら命を絶った人たちの詳細な描写も含まれています) 「お別れスレッド」で自殺プロセスを投稿 テキサス州ダラス郊外に住むマシュー・バンアントワーペン(17)が、自殺に関するウェブサイトを見つけたのは、2020年末のこと。コロナ禍で高校の授業はオンラインになり、気分が落ち込んでいた頃だった。 「日々の生活で得る喜びや進歩は、どれも強いられたものという感じがする」と、マシューはサイトに登録後に書き込んだ。「なにもかも、最後のときまでの時間つぶしにすぎない」 英グラスゴー大学の学生ロバータ・バーボス(22)は、ボーイフレンドと別れた後、「息ができないくらい孤独」と投稿した。ショーン・シャトー(25)は、ペンシルベニア州の倉庫で働く惨めな気持ちを打ち明けた。ユタ州ソルトレイクに住むダニエル・ダルカント(16)は、ひどい腹痛が不治の病のせいではないかという

    この世に絶望した若者たちに“死に方”を教える「自殺サイト」の深すぎる闇 | なぜ彼らは自ら命をたったのか──NYT渾身の長編ルポ
  • トランスジェンダー選手の「圧倒的な強さ」は女子競技にとって脅威か 議論は意外な展開に | 「大学競泳」を巡ってアメリカで激論中

    テストステロン抑制治療をしても「圧倒的に強い」 昨年行われた東京五輪をはじめ、トランスジェンダーの女性選手が女子種目に参加することの是非が問われているが、アメリカでは「競泳」を巡って、さらなる議論が続けられている。 ペンシルバニア大学の女子競泳部に所属する4年生のトランスジェンダー選手、リア・トーマス(22)は、昨年11月と12月に行われた大会で、女子の競泳記録を複数打ち破ったことで話題になった。 彼女は2019年末まで男性として競技に出場していたが、NCAA(全米大学体育協会)の規則で必要な1年間以上のテストステロン抑制治療を終え、2020年11月より女子種目に出場している。 そんな彼女は、女子種目に出場するやいなや女子の競泳記録を次々と更新するという「圧倒的な強さ」を披露したわけだが、これをきっかけに、アメリカでは「トランスジェンダー女性選手の女子競技への参加はフェアなのか」問題が再熱

    トランスジェンダー選手の「圧倒的な強さ」は女子競技にとって脅威か 議論は意外な展開に | 「大学競泳」を巡ってアメリカで激論中
  • シングルマザーだけが住むアルゼンチンの“男のいない”特別区 | 「男ができたら、村を出ろ」

    アルゼンチン北西部に、「家族」という概念を知らない女性たちがいる。彼女たちはなぜ一人で生きていくのだろう。幸せなのだろうか──。 すべてはカメラマン、アリエル・パチェコの一言から始まった。伝説にすぎないかもしれないが、アルゼンチン北西部・カタマルカのどこかに、「男がいない地区」があるらしい、と。そしてもし噂が当ならば、その場所はアントファガスタ・デ・ラ・シエラという村にあるらしい、と。 さっそくインターネットで調べてみると、その辺りはリャマに似たビクーニャという動物が生息し、火山や古代人が描いた岩絵などがある場所だということがわかった。そこを訪ねるには、まずカタマルカの州都サン・フェルナンド・デ・カタマルカまで行き、さらに車で12時間の道のりを辿らなくてはならないそうだ。 そんな村は果たして当に存在するのだろうか。私はグーグルの検索ボックスに、「アントファガスタ」「独身女性」「レズビア

    シングルマザーだけが住むアルゼンチンの“男のいない”特別区 | 「男ができたら、村を出ろ」
  • 世界最恐の諜報機関「モサド」のスパイが大量に逮捕されて大問題に | 【Eye Spy】大々的に報じられた背景にある作戦とは

    日々報じられるニュースの陰で暗躍している諜報機関──彼らの動きを知ることで、世界情勢を多角的に捉えることができるだろう。国際情勢とインテリジェンスに詳しい山田敏弘氏が旬のニュースを読み解く連載。今回は、日頃水面下で活動しているモサドのスパイたちが一斉に摘発された事件について掘り下げる。 15人が一掃された 世界最恐のスパイ機関として名高いイスラエルのモサド(イスラエル諜報特務局)。活発に工作活動を行っていると見られており、メディアなどで取り上げられることが多い。 スパイ工作とは関係ないが、ソフトバンクグループ傘下の投資ファンド「ビジョン・ファンド」が、モサドのヨシ・コーヘン前局長をアドバイザーに雇用したと2021年8月に日でも報じられている。 同組織が絡んだニュースは、最近もいくつか話題になっている。 たとえばイスラエル紙「エルサレム・ポスト」は、「モサドは1980年代、核開発の初期段

    世界最恐の諜報機関「モサド」のスパイが大量に逮捕されて大問題に | 【Eye Spy】大々的に報じられた背景にある作戦とは
  • ディズニーの“最も不運”な新CEOに託された「魔法の国」の稼げるビジネス | 就任して「20分後」にはパンデミック

    ボブ・チャペックは水を得た魚のようだ。 肌寒い11月の夜、ウォルト・ディズニー・カンパニーの最高経営責任者(CEO)は、「美女と野獣の城」のはるか上空に毎晩打ち上げられる花火を見ようと、スタンバイしている。同社のテーマパーク前責任者として、チャペックはディズニーランドで数え切れないほどのショーを見てきたが、今でもスナップ写真を撮りたくなる衝動には抗えない。 煙が途切れると、チャペックは自分が撮った写真を誇らしげに見せた。ベストな瞬間を捉えているように思える。「しばらくすると、フィナーレがいつくるかわかるようになるんですよ」と、彼はクスクス笑った。

    ディズニーの“最も不運”な新CEOに託された「魔法の国」の稼げるビジネス | 就任して「20分後」にはパンデミック
  • マイケル・サンデルの指摘 「能力主義社会の“勝者”たちが手際よく成果を残したとは言えない」 | 「テクノクラシー化」への警告

    理想的な能力主義が実現しても“ダークサイド”はある ──著書『実力も運のうち 能力主義は正義か?』では、私たちが暮らす民主的な社会に取り入れられてきた能力や功績(メリット)という概念が凝結し、それが社会的敬意を根っこから蝕んでいると論じています。 具体的には、能力主義によって「勝者は自分たちの成功をみずからの手柄と考え、敗者はエリートから見下されていると感じるようになった」と主張されています。能力主義社会ではどうすれば勝者になれるのでしょうか。逆に言えば、能力主義社会における敗者とはどういう状態、どういう人なのでしょうか。 重要なのは、有能という(望ましい)意味の「メリット」と、「メリトクラシー(能力主義)」を区別することです。能力主義とはルールからなるシステムであり、人が何に値するかに基づいて所得や資産、影響力を分配する手段です。 まずは、きわめて常識的で反論の余地がない有能さとしてのメ

    マイケル・サンデルの指摘 「能力主義社会の“勝者”たちが手際よく成果を残したとは言えない」 | 「テクノクラシー化」への警告
  • 我が子の日記に「銃乱射計画」を見つけたらどうするか──親がとるべき「正しい行動」とは | 銃社会アメリカの現実

    学校での銃乱射事件がたびたび起こるアメリカだが、専門家によればこうした事件にはたいてい前触れがあるという。しかし多くの場合、加害者となる子供が見せる危険なシグナルを、大人は見て見ぬ振りをしてしまう。我が子の暴力性や恐ろしい計画に気づいたとき、親は子供の凶悪犯罪を止められるのか──。 ギターケースの中にライフル銃 キャサリン・オコナーは、孫のジョシュアが赤いノートに日記をつけているのを知っていたが、読んだことはなかった。だがその日、初めてページをめくったとき、彼女は自分の目を疑った。 「学校での銃乱射」──ジョシュアは1ページ目にこうタイトルをつけていた。その下には、13人が犠牲になったコロンバイン高校銃乱射事件の再現が描かれている。18歳になったばかりの孫は、続くページに自分流の大量虐殺計画を綿密に書き記していた。 散弾銃、ピストル、アサルトライフルは購入し、爆弾は自作する。「クソ女たちが

    我が子の日記に「銃乱射計画」を見つけたらどうするか──親がとるべき「正しい行動」とは | 銃社会アメリカの現実
  • チリでピカチュウを被った「おばさん」が制憲議会議員になるまで | 「負の遺産」に改革を!

    政府に対する抗議活動は数週間続き、なかには暴徒化したケースもあった。サンティアゴの多くの地下鉄駅が放火された。商店や教会までもが略奪されたり、破壊されたりした。セバスティアン・ピニェラ大統領は非常事態宣言を出し、軍を出動させた。 ピノチェト独裁政権崩壊後のチリで、こんなことになったのは過去に一度だけだ。デモ参加者に発砲し、催涙ガスを噴射し、負傷者を何百人も出した。「過剰な武力行使」だとして、チリ警察は世界中から非難された。 それでも、「ティア・ピカチュウ(ピカチュウおばさん)」として有名になったグランドンは踊り続けた。何度も高圧放水砲でずぶぬれになったり、ゴム弾で足を撃たれたり(左のに穴があいた)したが、抗議活動に参加し続けた。 空気で膨らませた恐竜の着ぐるみを着た友人とグランドンが街を歩いていると、6人の武装警察官に体当たりされて倒れ、顔に催涙スプレーを噴霧されたこともあった。片端から

    チリでピカチュウを被った「おばさん」が制憲議会議員になるまで | 「負の遺産」に改革を!
    kaos2009
    kaos2009 2022/01/07
  • あの戦争の真っ只中へ、あの人の寝室へ… 時をさかのぼる「香り」研究の最前線 | 蘇った「いにしえの香り」

    マダムの寝室の床が小気味良くきしむ。あるドイツ人観光客は天蓋つきベッドに魅了され、亡霊がいまだに徘徊しているかのように、つま先立ちで部屋を巡る──。 「マダム」というのは、ティエリー・ド・ヴィル・ダヴレー夫人、フランス革命直前の王室家具保管所所長のである。彼女はパリ、コンコルド広場のオテル・ド・ラ・マリーヌに住んでいた。長い修復工事を経て、2021年7月に再オープンしたその邸宅を訪れる者たちは、改装されたサロンを歩きながら、豊かな布装飾と重厚なカーテンに目を奪われる。 そこで呼び覚まされる感覚は視覚だけではない。その寝室には、かすかに花の香りが漂う。ふり撒かれた香水によって、訪問者は18世紀の雰囲気にどっぷりと浸かるのである。 「当時の言い方を借りれば、『はっきりもくっきりもしていない』、そんな存在、香りを再現しようとしました」。香水ブランド、オドゥール・ド・サントゥテの調香師であり「嗅

    あの戦争の真っ只中へ、あの人の寝室へ… 時をさかのぼる「香り」研究の最前線 | 蘇った「いにしえの香り」
  • 独誌の疑問「東京オリンピックを忘れた日本よ、もう次の大会に精を出すのか」 | 着々と進む「札幌2030」の招致活動

    開会まで市民の抗議が続き、期間中に新型コロナウイルスの感染が拡大した2021年の東京オリンピック。財政的にも大きな負債を残したにもかかわらず、政治家たちはもう次のオリンピック開催に向けて招致を進めていると、独誌が疑問を呈する──。 負の遺産を残した東京五輪 独誌「シュピーゲル」のヴィーラント・ワグナー記者は、2021年東京オリンピックを振り返り、政治家たちがすでに次の大会開催に向けて精を出していることに疑問を投げかける。 ワーグナー記者が疑念を抱くのは、東京大会が大きな負の遺産を残したにもかかわらず、札幌が2030年の冬季オリンピックの招致活動を進めていることだ。 2021年夏に「パンデミック中に開催された東京夏季オリンピック」は、「激しい論争を巻き起こし」、開催にあたって市民から反発を受けた。にもかかわらず、その日々は「ほとんど忘れ去られている」と述べる。 そして、「無観客のオリンピック

    独誌の疑問「東京オリンピックを忘れた日本よ、もう次の大会に精を出すのか」 | 着々と進む「札幌2030」の招致活動
  • その規模はなんと1000兆円! 世界最大の資産運用会社ブラックロックとは何者なのか | 米国のほぼすべての大企業の主要株主

    「あなたの会社を丸ごと売ってくれ」 2009年4月16日、ブラックロックの創業メンバーで社長のロバート・カピートはブロンクスに完成したばかりの真新しいヤンキー・スタジアムに向かった。今日のカードは、ニューヨーク・ヤンキース対クリーブランド・インディアンズだ。米国のモーゲージ危機が世界の金融システムに波及したことで経済は大混乱に陥り、ウォールストリートで働く人々はストレスを発散できる場所を求めていた。もっとも、このはげ上がった元トレーダーは野球の試合を見に来たわけではない。 カピートはブラックロックの資産だけでなく、金融業界の様相さえ一変させるような極秘の任務を負っていた。ヤンキー・スタジアムのコーポレートボックス席では、英バークレイズ・キャピタルの最高経営責任者(CEO)ボブ・ダイアモンドが試合を観戦していた。カピートは、この古い友人と急いで内密の話をする必要があった。そのためにダフ屋から

    その規模はなんと1000兆円! 世界最大の資産運用会社ブラックロックとは何者なのか | 米国のほぼすべての大企業の主要株主
  • 哲学者ハン・ビョンチョル「完全な支配は、人々が遊びに興じることで成立する」 | 「疲労社会」に生きる現代人

    デジタルの世界で、私たちは搾取されている。「よくない」と頭ではわかっていても、実際はスマートフォンを片時も離さず、少しでも暇があればSNSをチェックし、他人との比較に余念がない。現代がモノで溢れかえる一方、私たちは「非物質」に取りつかれ、安定性を失っていると、哲学者ハン・ビョンチョルが警鐘を鳴らす。 私たちが手で触れ、匂いを嗅ぐことができるモノたちの、原子と分子から成る「物質界」は、情報社会つまり「非物質世界」へと、眩暈(めまい)がするように溶解しつつある。 そう指摘するのは、韓国生まれのドイツの哲学者ハン・ビョンチョルだ。私たちは、なおこの「非物質」を求め、購入し、販売しており、それらは私たちに影響を及ぼし続ける。 デジタルの世界は、私たちがまだ現実世界とみなしているものと異種交配して混ざり合い、人間をかつてないほど触れがたく、はかない存在に変えている。 最新の著作『非物質:現代社会の破

    哲学者ハン・ビョンチョル「完全な支配は、人々が遊びに興じることで成立する」 | 「疲労社会」に生きる現代人
    kaos2009
    kaos2009 2022/01/05
  • トマ・ピケティ「私たちは今、フランス革命が起こる前と同じような状況にある」 | 社会は私が言う方向に進んでいる

    「格差」を専門とするフランスの経済学者トマ・ピケティ。著書『21世紀の資』でも知られる彼は、現在の社会とフランス革命時代を対比する。かつて貴族が税金を払いたがらなかったように、現代では巨大な多国籍企業、富裕層が自分たちの利益を守ろうと策を凝らしているからだ。 私たちに、この不平等な体制を変えることはできるのだろうか?──スペイン紙がインタビューした。 トマ・ピケティ(50)は、これまでほんの一握りの経済学者しか成し得なかったことを実現した。自身の学術研究テーマを、政治的な議論や国際的な課題の中心に据えたのだ。そんな彼の研究テーマとは「格差」である。別の表現を用いるなら、「平等への歩みの長い歴史」と言ってもいいだろう。 ピケティは終末論者ではない。失敗や災難はあっても世界は良くなっていると信じており、データもそれを裏付けている。さらに、彼はこうも言う。 彼の考えを支持する政党が少数派で、フ

    トマ・ピケティ「私たちは今、フランス革命が起こる前と同じような状況にある」 | 社会は私が言う方向に進んでいる
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    kaos2009 2022/01/01
    “「ある国や個人の富は、その国や個人が自分の力だけで得たものであり、したがってそのすべてをその国や個人が保持すべきだ」とする発想は、知的構文としてまったく説得力のないものです。”
  • 国家によってつくり出される「記憶喪失」─20世紀ロシアは「全体的にポジティブなものだった」 | ロシア「歴史修正主義」の主戦場・サンダルモフの森

    焦点は西欧との「区別」 ロシアが国家として推し進める歴史観が、もっぱら「親ソビエト」的というわけでもない。1917年ロシア革命からの100周年行事も、非常に控えめな祝典だった。 じつのところ、重要なのは、帝政ロシアだろうがソ連だろうが、「偉大な国の物語」を築き上げることだけなのだ。 このロシア史の連続性という傾向は、プーチンの行動にも顕著に表れている。2000年以降、ニコライ2世とその家族を列聖したり、反ボリシェビキ派軍人の遺骨をロシアに戻したりしたことなどからも明らかだ。

    国家によってつくり出される「記憶喪失」─20世紀ロシアは「全体的にポジティブなものだった」 | ロシア「歴史修正主義」の主戦場・サンダルモフの森
    kaos2009
    kaos2009 2021/12/31