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ブックマーク / researchmap.jp (19)

  • 呉座勇一さんの訴訟と和解についての一私見

    1.呉座さんの訴訟と和解の概要およびその意味 すでに周知の事実ですが、さる2023年9月末、2021年3月に発覚した呉座勇一さんのネット上の差別的な数多の暴言をめぐる騒動と、そこから派生した訴訟について、続けざまに大きな進展というか結末が示されました。国際日文化研究センターで内定していた准教授への昇任を撤回された呉座さんが、日文研の上位機関である人間文化研究機構に対し起こした地位確認の訴訟と、呉座さんの一件をめぐって出されたオープンレター「女性差別的な文化を脱するために」が、呉座さんの名誉を毀損したものであるという訴訟が、相次いで和解したのです。 その結果は、呉座さんは助教として日文研に復帰(再度准教授承認が内定しなおしたのかどうかは分かりません)し、名誉毀損訴訟は呉座さんの側が訴えを取り下げ、オープンレターが呉座さんの名誉を傷つけるものではないとの同意をして、和解したものでした。ただし

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    kaos2009 2023/10/18
    “人を人たらしめるものは、やはり冷笑ではなく情熱”
  • 大貫智子「韓国文化を楽しむなら加害の歴史に向き合うべきか」(毎日新聞)の記事削除について

    一橋大学大学院社会学研究科准教授 加藤圭木 一橋大学名誉教授 吉田裕 はじめに 2023年1月15日(日)に毎日新聞「政治プレミア」に有料記事として、政治部記者の大貫智子氏のコラム「韓国文化を楽しむなら加害の歴史に向き合うべきか」(現在は削除。以下、「大貫コラム」とします)が掲載されました。 「大貫コラム」は、加藤圭木監修、一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナール編『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』(大月書店、2021年、以下ゼミ書籍とします)、および同ゼミの学部生が2022年11月19日(土)に開催した学園祭のイベント「モヤモヤのその先へ〜みんなで話し合う「日韓」のモヤモヤ」(於一橋大学、オンライン配信併用、以下学園祭イベントとします)をとりあげたものです。 以下で述べるように「大貫コラム」は加藤ゼミ側への取材をしていない上に内容面でも不適切な点がありましたので、毎日新聞社に対してその旨

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    kaos2009 2023/02/17
    “匿名の「専門家」による批判を掲載することはアンフェアですし、これでは反論することもできません。また「左派系識者」とのレッテル貼りは問題です。このような学問的とは言いがたい発言が「専門家」からなされた
  • 2022年4月20日最高裁大法廷にて - 木下 昌彦 (Masahiko Kinoshita) - 研究ブログ - researchmap

    金髪で、ちゃらちゃらしていて、この人とはちょっと友達になれないかな。それが法科大学院2年4組の飲み会で吉田京子弁護士と最初に会ったときの印象だった。それから17年、いつの間にか無二の親友となっていた彼女は、最高裁判所大法廷の弁論に立っていた。 2022年4月20日、日で11番目の法令違憲判決が出ることが予想される在外邦人国民審査権事件の弁論が最高裁大法廷で開かれた。一橋大学の江藤祥平君、精読憲法判例のもう一人の生みの親ともいうべき弘文堂の登健太郎さんと、憲法判例が生まれる現場を目撃しようと傍聴券配布に並んだ。コロナ禍で座席の数は通常の半分以下の81に制限されていたが、幸い70名弱しか傍聴希望者がおらず、全員が傍聴可能となった。私は、傍聴席の一番前の中央の席になった。 現在、日国民は、外国に住んでいても、国政選挙に投票することができる。しかし、法律上、衆議院議員総選挙の際に実施される最高

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    kaos2009 2022/04/27
  • 與那覇潤氏の呉座勇一さんに関する記事への反駁(2)

    記事は「與那覇潤氏の呉座勇一さんに関する記事への反駁(1)」の続篇です。 前記事から間が空いてしまいましたが、いろいろな仕事や出張などもあり、まとまった時間が取れませんでした。お待ちくださった方がたには申し訳ありません。 さて、呉座勇一さんのツイッター上でのさまざまな差別や誹謗中傷の問題に対し、與那覇潤氏が記した一連の記事には、はなはだ問題があり看過できない、というのが私の立場です。それは事実の誤認ないし歪曲によって被害者を加害者と入れ替え、見当違いな非難を明後日の方向にぶつけているようにしか思えません。與那覇氏が3月に発表した記事「呉座勇一氏のNHK大河ドラマ降板を憂う 「実証史学ブーム」滅亡の意味」(以後これを「與那覇1」と略します)からして、呉座さんがツイッター上でやってしまったことを直視せず、実証が欠けていると歴史学界を非難しておきながら、ちっとも実証的でないことは前稿で明らかに

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    kaos2009 2021/11/24
  • 與那覇潤氏の呉座勇一さんに関する記事への反駁(1)

    さる3月に、日中世史の研究者として名高い呉座勇一さんが、ツイッターの鍵アカウントでさまざまな差別や誹謗中傷を行っていたことが明るみに出、問題となりました。この件では、単に呉座さん個人がひどい発言をしていたという問題ではなく、研究者を含む多数のアカウントが、いっしょに差別やハラスメントを、いわば「遊び」で行っていたことが重大視され、日歴史学協会が声明を出し、また研究者有志がオープンレターを出すという事態になりました。差別や誹謗中傷がまかり通る学界では、とても今後の発展は望めませんし、実際に攻撃の被害を受けた人を救うためにも、必要なことであったと私は考えます。またこれらの声明やオープンレターに賛同された方がたの中には、過去にハラスメントの被害を受けられたという方もおられるようで、そういった方がたの危機感は一層深いものだったと思います。 しかし遺憾ながら、少なからぬ「ネット論客」や、それに同

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    kaos2009 2021/11/08
  • 「Yahoo!ニュース個人」オーサー卒業のお知らせ+全記事アーカイブへのリンク(2018年11月21日増補)

    Yahoo!ニュース個人」オーサー卒業のお知らせ+全記事アーカイブへのリンク(2018年11月21日増補) 2014年年初、Yahoo!ニュース個人編集部の方から「オーサーとなって記事を執筆してほしい」というご依頼を受け、オーサーとなり、2014年から2018年までの間に200以上の記事を執筆してきました。 2018年9月末、10月末でのオーサー契約終了を言い渡されました。理由は不明ですが、約款によれば理由は不要です。 現在は、この「10月末」という期限の設定とその妥当性をめぐってやりとりの最中です。2018年6月、「書き間違い」を理由として、自動更新の時期が12月末から10月末に一方的に変更され、私のオーサー契約終了はこの変更に伴うものでした。「なんのために、そこまでして10月に?」という背景は、足掛け5年もオーサーをやっていましたので、概ね想像がつきます。しかし、「書き間違い」が4

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    kaos2009 2021/03/25
    「Yahoo!ニュース個人」オーサー卒業のお知らせ+全記事アーカイブへのリンク(2018年11月21日増補)
  • 日本学術会議会員の任命拒否について私の考えるところ

    2020年10月4日 日学術会議会員の任命拒否について私の考えるところ 松沢裕作 内閣総理大臣が、日学術会議が推薦した次期会員のうち、6名の任命を拒否したことについて、思うところを書きます。 この問題は、まず法律の問題、形式の問題として問われるべきです。すでに幾人かの法律家から、「推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する」という法の形式において、内閣総理大臣が推薦を拒否することは、原則的にはできないのではないか、という疑義が呈されています。菅内閣総理大臣は、法に違反した手続きをとったのではないかが問われるべきです。 次に、この首相の措置が不当であると考えられるのは、「推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する」という法の形式において、「推薦に基づかず」任命をおこなわなかった場合には、かなり重い説明の責任が、任命しなかった側に発生するだろうということです。今回の非・任命について、6名のみに、合

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    kaos2009 2020/10/04
  • 研究史の整理 - 馬部 隆弘 (Takahiro Babe) - 椿井文書研究余録 - researchmap

    前回、きちんとした研究史整理をして、そこから適切な課題設定をするのが、研究者の作法だと述べました。日史学の場合、単に研究を整理するのではなく、研究「史」を整理することに重きが置かれています。これが妥当なかたちでできるのがプロで、その意図すらわからないのが素人ということになります。 素人さんたちは、【2306】で椿井文書の研究について、以下のように述べています。 ・藤田恒春氏の古文書原蒐集家の椿井政隆 ・藤孝一氏の「考証に耽るあまり上代より説き付け、室町時代に編纂されたもののように叙述した」椿井政隆 ・中村直勝氏の政隆死後の時代の由緒書オーダーメイド販売業者の椿井・今井家 どれも馬部隆弘氏の #椿井文書 説と違う 三人の研究者を並べたうえで、いずれも私の主張と異なるというのです。【1126】でも「中村直勝氏や藤孝一氏の椿井文書の研究を読んでも、どうにも馬部隆弘氏の研究との整合性がうち

    kaos2009
    kaos2009 2020/08/13
    “研究史の整理” 歴史学
  • プロと素人 - 馬部 隆弘 (Takahiro Babe) - 椿井文書研究余録 - researchmap

    ここでは、主に私のゼミの3・4回生へ向けたメッセージを綴っていきます。 私のゼミでは、卒論を書き上げた頃には、プロとはいえないまでも、セミプロの研究者程度にはなってもらうよう指導しています。事実、2019年3月に卒業した学生の「中近世の寺社参詣と壁書」という卒論が、『大阪大谷大学歴文化研究』(第20号、2020年)に掲載されています。この雑誌は4月の最初のゼミでお渡しするつもりでしたが、まだ渡せていませんので、関心があるようでしたら大学図書館ホームページの「機関リポジトリ」で閲覧してみてください。 セミプロとなるためには、まずはプロと素人の違いを知っておかねばなりません。日史学の世界は、他の研究分野と少し違うところがあって、一般市民でも一流プロのような研究者が稀にいます。過去の私も、市役所勤めの非常勤職員でしたが、一応はプロの気概をもって研究をしていました。では、日史学におけるプロと

  • 馬部 隆弘 (Takahiro Babe) - 椿井文書研究余録 - researchmap

    ようやく前期の遠隔授業も終わりがみえてきました。前期の最後となる今回は、学生諸君ではなく、世間一般に問いかけたいと思います。 直近の【3288】でも「#椿井文書 の絵図と城館発掘結果が合致するのは、作成年月日が戦後で、作者は研究職の誰かだから」と述べるように、素人さんたちの主張はあまりに支離滅裂なので私の立場が揺らぐ心配はありませんでしたが、正直なところをいうと、ごく一部の人が素人さんたちの発言を真に受けている様子は少しだけ気にはなっていました。幸い私の場合は、過去に執筆した論文がいつでも証明してくれるので黙殺すれば済むのですが、そうではない人の場合を想像すると、誹謗中傷が拡大する当事者の気持ちが少しだけわかって恐怖を感じました。そして、これが人を死に追いやるのかと思うと怒りも感じました。 しかし、研究の時間を割いてまでして、素人さんたちの相手をするのは明らかに無駄です。ところが、このタイ

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    kaos2009 2020/08/13
  • 東大情報学環大澤昇平氏の差別発言について - researchmap

    東京大学大学院情報学環特任准教授の大澤昇平氏(@Ohsaworks)が、11月20日にtwitter上で行った差別発言について書きます。この件については、11月24日に情報学環長名ですでに以下のような文書が出されています。 しかし残念ながら、上記の文書からは誰がどのような言動を行い、それがなぜ問題なのかということがわかりません。筆者(明戸)は現在同じ大学、同じ部局の特任助教であり(ただしプロジェクト雇用なので部局そのものの運営等には関わっていません)、また差別やヘイトスピーチにかかわる研究者でもあります。こうしたことをふまえて、ここでは明戸個人の立場から、今回の経緯および論点を整理し、自身の立場を明らかにしておこうと思います。

    kaos2009
    kaos2009 2019/11/24
    ヘイトスピーチを研究してきた明戸隆浩・東大特任助教(社会学)
  • 「令和」のアクセントをどう考えるか? - researchmap

    ※この記事を公開した後にj-castの記事を知りました。その情報を加えています。(2019/04/01,19:31) 新元号が「令和(れいわ)」に決まりました。典籍が万葉集だということなども話題になりましたがここでは発音,もっと具体的にはアクセントについて簡単に説明しておきます。記者会見では官房長官・総理大臣ともに「レ\イワ」のようにレを高くあとを低く発音していました。しかし,私(1977年東京23区生まれ)の感覚では「レイワ ̄」のように下がり目のない発音の方が自然です。同じような感覚を持った人は他にもいるようで,例えばTwitterで検索するとけっこう同じような意見を見つけることができますし,j-castでも取り上げられています。 「令和」のアクセントはどれが正しいかということは言語学的には決めようがありません。しかし,官房長官・総理大臣の発音や私などの感覚の背後にあるものの正体はいくつ

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    kaos2009 2019/04/02
    “「正しいアクセント」を明らかにするものでない”
  • 大学教員の格差と仕事について少しだけ - researchmap

    大学非常勤講師のインタビュー記事が出ていました。 52歳大学非常勤講師「年収200万円」の不条理—正規の「専任教員」との給与格差は5倍だ(東洋経済オンライン) 基的には仮名ススムさんという専業非常勤(非常勤講師で生活する人)の方のインタビューをもとにした記事です。読んでみたのですが,ちょっと趣旨の分からないものというのが一番の感想です。同じような記事に対して同じような感想を抱くのは初めてではなく,過去にも以下のような記事を書きました。 主張には賛同できても根拠がまずいという話賛同を得るなら信用できる話をしてほしい 同じ話の繰り返しもありますが,改めて考えたことについてまとめておきます。 >>続きを読む

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    kaos2009 2018/01/12
  • 調査相手には敬意と配慮を - researchmap

    関連記事 「モラルを疑う」pixiv上のR-18小説を“晒し上げ” 立命館大学の論文が炎上 今後の対応はそれはただのテキストではないのだから上の記事にもあるけれど,この問題の論点は要するに「サンプルに対する「名付け」が作者やその仲間(業界)にとって不快で,作品・作者に対して失礼である」ということだと思う。 ただ一方で,実験のように直接人間や動物を対象としたのではなく,書かれたものが対象になっていることがややこの問題を微妙なものにしている。というのも,通常人間を対象とする実験だと,参加者が意思表示すれば実験を中断したり,データの公開を拒否できる。アンケートだって,比較的初学者向けのにこう書かれている。 石黒圭(2012)『この1冊できちんと書ける!論文・レポートの基』p.47 アンケート調査で念頭に置いてほしいことは,アンケート調査に協力してくれる調査協力者に迷惑がかかるということです。

    kaos2009
    kaos2009 2017/05/26
    [「モラルを疑う」pixiv上のR-18小説を“晒し上げ” 立命館大学の論文が炎上
  • 「『デリヘルを呼ぶ』は芸術か 提案に賛否飛び交う」について(2) - researchmap

    2016年5月7日、京都新聞に「「デリヘルを呼ぶ」は芸術か 提案に賛否飛び交う」という見出しの記事が掲載されました。この記事をめぐって、このブログでは、次の二つについて検討しています。

    kaos2009
    kaos2009 2016/11/14
    “ 2016年5月7日、京都新聞に「「デリヘルを呼ぶ」は芸術か 提案に賛否飛び交う」という見出しの記事が掲載されました。この記事をめぐって、このブログでは、次の二つについて検討しています。”
  • http://researchmap.jp/jo7moxorv-1786/

  • http://researchmap.jp/jo0d1apyr-34589/

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    kaos2009 2015/05/18
    “高齢者は単なる既得権益層ではなく、実際に地域を運営している人たちである。”大阪都構想 橋下徹
  • 教育系・人文社会系不要論の問題点について - researchmap

    「研究ブログ」の最初の記事が、大学改革関連となってしまうのは遺憾なのだが、平成26年国立大学法人評価委員会総会の「国立大学法人の組織及び業務全般の見直しに関する視点」について(案)が、国公立大の人文社会科学系について気になる文言を含んでおり、私の周りでも話題になっているので取り扱うこととした。 「ミッションの再定義」を踏まえた速やかな組織改革が必要ではないか。特に教員養成系学部・大学院、人文社会科学系学部・大学院については、18歳人口の減少や人材需要、教育研究水準の確保、国立大学としての役割等を踏まえた組織見直し計画を策定し、組織の廃止や社会的要請の高い分野への転換に積極的に取り組むべきではないか。 日比嘉高氏もブログで述べておられるように、文科省は国立大に人文系はいらないと基的に考えている、という噂は私も聞いていた。ただし私が聞いたのは「地方国立大に」というニュアンスであったが。 で、

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    kaos2009 2014/08/28
    “人文社会科学系、特に恐らくは文学的なものが、東大や京大のように資金をつぎ込んで「貴族的」な使命を担わせることの出来る一部の国立大と、やはり資金をつぎ込んで美しい図書館を用意できる一部私大の占有事項と
  • 人工知能学会関係者の皆様へ - researchmap

    私自身は社会学の大学院生ではありますが、ジェンダー論は聞きかじった程度で専門ではありません。しかし、友人にたまたま人工知能学会会員の研究者がおり、今回問題になった表紙が選定された意図や経緯などを聞いて議論することができたため、今後の参考になることをまとめたほうが良いのではないかと思いました。 人工知能学会の関係者の方向けに書いておりますので、社会学や関連分野の方が読んでもこれでは足りないと感じるかもしれません。しかし、この件を巡る議論を見ていて、基的な事項を確認することこそ重要なのではないかと思いました。また、この文章が意図していることは、相手の言い分を逐一論破したり謝罪を要求したりするものではありません。なぜ批判されたのか?どうすればよかったのか?という疑問に多少なりとも答えるためのものです。 1.ジェンダー論の基的テーゼ 今回の件についての質的なすれ違いとして、「問題が何かが共有

    人工知能学会関係者の皆様へ - researchmap
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    kaos2009 2013/12/30
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